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実践のふりかえり 「春の海」

前回の授業で、春の海に親しんだ子供達。本時の授業では、前回の復習も行いながら、しれっと「フルート・ハープ」の演奏を紛れ込ませたらどうなるのか・・。こんなことを考えて実践を行った。

クイズ違和感

授業の冒頭、前回集めた写真を見ながら春の海を聴いてみようと声掛けをして、1回鑑賞➨画像を変えて2回目鑑賞➨画像を変えて3回目鑑賞という流れで鑑賞した。(春の海の冒頭部分のみ)。3回目のときだけ、「フルート・尺八」に変えたらどうなるのか、子供たちの反応はあるのか。私はわくわくしながら曲をかけた。音楽の授業にとても意欲的な児童Aさんが、「あれ?なんか変じゃない?」と発言していた。その発言が火種になって、話が膨らむかと見守っていたが、そのまま沈静化したようだ。このとき、Aさんに「どうしたの?」と聴いてもよかったのかもしれない。そしたら、「なんだか、さっきまでの演奏と違うかもしれないと思って」のような発言につながったかも。このとき私は、黒板に大きく「クイズ違和感」と書いて、今日の授業で変だな。あれ?と思ったことはありますかと聞いた。Bくんは、挨拶をしてなかった?と答えていた。いや!やってたよと反応する子供たちが微笑ましかった。Aさんとその隣の席のCくんが、「ああ~そういうことだったのか」のような会話をしていた。そのあと、楽器が変わっていたのではと発言があり、音を聴いて確かめることになった。「尺八・箏」「フルート・ハープ」二つの音色の違いはわかるけど、楽器はなんだろう?

「フルート・ハープ」音だけ聞いて楽器を考える

沈黙って大事だなと思った。今までの自分だったら、すぐに答えを発表していたかもしれない。なぜなら、次の授業計画もあったからだ。だが、子供たちが尺八の代わりの楽器は「フルートかな?ホルンかな?オーボエかな?」と発言しているのを見て、ここに学びがあると感じて、ゆとりをもって授業をすることができた。子供たちはどう感じていたのだろうか。そもそも楽器の名前なんだっけ?という子供もいたかもしれない。それだったら、教科書を見てごらん。教科書をヒントにしてもよいよよいうことや、パソコンで楽器の名前をしらべてごらんと伝えてもよかったかもと思った。子供たちの予想では、尺八の代わりは、「オーボエ・クラリネット・フルート・ファゴット・ピッコロ」などが出て、箏の代わりは、「オルガン・ハープ・マリンバ」が挙がっていた。私は、楽器図鑑の学習がここで生きていると嬉しくなった。この学習では、楽器ビンゴなどの活動を通して楽器の音色に親しみながら、名前も覚えることを目標としていた。オーボエはとてもやさしい音色だったと思う。ホルンも~などそのときの学習を思い出しているのかなと感じて、私はとてもうれしくなった。

Music-1グランプリ

「フルート・ハープ」コンビだということを伝えた後、ほかの楽器の組み合わせもあるのかな?と問いかけたところ、あるでしょ!という話になった。そこで、「尺八・箏」のような2つの違う楽器の組み合わせを探すことにした。ただ探すだけでは、おもしろくないよねということで、Music-1グランプリ(M-1)を開催することとした。進め方は、尺八・箏コンビを100点としたときに、「??」コンビは何点か考えていくものである。このときに、楽器図鑑の学習で使用したスプレッドシートがとても役に立った。ここに、新しいシートを作成し、見つけたコンビを入れていく。次回の学習では予選を勝ち残った〇組をみんなで鑑賞して、「春の海」に親しみたい。このときに、こんなにカバーされているのってすごいな。どうしてだろうな?そんな発言が見られたらうれしいなと願いを込めたい。

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