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鑑賞「祝典序曲」の聴き方を考える③

第5学年の鑑賞曲である「祝典序曲」。第1回目の記事では、音源を聴きながら【心にぐっときたところ再生時刻をメモしていく】という聴き方を行いました。

また、第2回目は【聴き比べ方式】で鑑賞をしてみました。「祝典序曲」の似て非なる部分を聴き比べることで、様々な楽器が一体となって演奏されるオーケストラの音色の響きに着目していくという聴き方です。(詳細については上記の記事をご覧ください。)

第3回目では「祝典序曲」の魅力に迫っていくために、【推しを応援方式】で鑑賞を行っていこうと思います。推しの楽器(自分が好きな楽器)を1つ選んで、その楽器の音色に着目しながら鑑賞するという方法です。(トランペットの音色が聴こえたら手を挙げましょうといった方法とほとんど同じです。)

1 どの楽器を推しに選ぶか

一般的には「トランペット」を推しに選ぶのではないでしょうか。なぜなら、ファンファーレで使用される楽器であり音色が目立つからです。個別の楽器ではなく、「木管楽器・金管楽器・弦楽器・打楽器」のようなカテゴリで選んでも楽しく活動できそうですね。

本記事では、打楽器のシンバルを推しの楽器にして鑑賞をしていこうと思います。なぜシンバルを選んだかというと、子供たちが聴き取りやすい楽器だと考えたからです。「祝典序曲」では、全部で28回シンバルが演奏されます。(万が一違ったらコメントください!)場合によっては、「全部で何回シンバルが聴こえるかな?」とクイズにすることもできるかもしれないですね。

2 【推しを応援方式】で鑑賞してみた

やり方は単純です。推しに選んだ楽器の音色が聴こえてきたら手を挙げます。ただ、今回はシンバルを選んだので、シンバルの音色が聴こえたらシンバルを叩く真似をするということにしました。「ここで鳴るぞ!」と予想していたところでぴったり演奏されると気持ちがいいですね。また、鳴りそうで鳴らないところもあるのが面白いです。

また、シンバルの音色が聴こえてきたら演奏するだけでなく、祝典序曲のどの部分で演奏されいているのかもまとめてみました。この表を活用して何か面白いアイデアが浮かんだ方がいらっしゃいましたら、コメントして頂けると嬉しいです。

祝典序曲の構成をざっくり分けた図に、シンバルの演奏される位置をまとめた表

3 【推しを応援方式】で鑑賞をして感じたこと

今回はシンバルを選んで行いました。もしファゴットを選んでいたら聴き取れていたのでしょうか・・そんな不安も感じました。

また、この方法はかなりの集中力を要するということがわかりました。3回ほどこの方法で鑑賞をしましたが、かなりぐったりとしています笑【推しを応援方式】で最後まで集中して聴くことができる児童は、そもそも集中力が高い人かもしれないですね・・

この方式の良さを挙げるとすると、演奏者の気分を味わえるということかなと思います。自然と曲の速さに合わせて体を動かしていました。また、鳴りそうで鳴らないときや、予想通り鳴ったときに、この方式は面白いなと感じました。

他には、〇〇の音が鳴ったら△△する(立つ・手を挙げる)などとすることで、ゲーム性が生まれるということも、この聴き方の良さなのかもしれないですね。

4 おわりに

これまで、様々な聴き方で「祝典序曲」の鑑賞を行ってきました。様々な聴き方をしたからなのか、「祝典序曲」を聴きながら旋律を口ずさむことができるようになってきています。どのやり方が良いのかという答えはありませんが、口ずさむことができるまで曲を聴くことができれば、自然と曲と親しむことができているのかもしれないですね。

まだまだ、違った聴き方があると思います。「祝典序曲」の聴き方を考える④の記事も時間を見つけて書いてみようと思います。

こんな聴き方ははどうですか?というアイデアがありましたら、コメントして頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします!


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