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【障がいのある児童】のきょうだい児の立場について

保護者が我が子を【障がい児】かも知れないと感じると、その児童に手を掛けざるを得ない状況になります。

きょうだい児がいる場合、きょうだい児は幼いながらも、自分の置かれた状況に気付き、自分を抑え保護者に素直に甘えることができない場面が見られます。

また保護者にとっては、手を掛けたくても掛けてやることが出来ない状況に追い込まれます。

きょうだい児は、甘えたい時も我慢してしまい、結局、自分の思いを胸に仕舞い込み諦めてしまいます。その状況が長く続くと、きょうだい児が成長するに連れて、様々な問題が表面化してくることもあるようです。

保護者は、知らず知らずのうちに、その障がいのある子のために時間を費やすことになるため、きょうだい児が我慢をしたり、自分を抑えて発信しない子どもに気がつきません。否、気が付いても、どうしてやることも出来ません。

保護者が、きょうだい児にも気を配っていることは、端で視ている職員達も感じます。が、きょうだい児は、知らず知らずのうちに自分の気持ちを抑え、保護者に甘えることが出来なくなります。

保護者にとっては、きょうだい児皆を精一杯に愛し、手を掛けて育てている積もりでも、周りが感じることは、きょうだい児が次第に犠牲になっていることです。

療育の場では、集団活動の時に、保護者に成るべく、きょうだい児の相手をして頂いて、職員が障がい児さんの相手をしていました。

保護者を一人占め出来るきょうだい児が、こんな時は大変嬉しそうな表情をして喜んでいたことを思い出します。

保護者にとっては言い表せない程に、本当に本当に大変なことだと思いますが、少し余裕がある時に、きょうだい児さんに、いっぱいいっぱいに愛を注いでくださいね。保護者にとっては、とっても大変なことだと思いますが、ほんの少しの余裕がある時に、きょうだい児さんに、“態度や言葉„で、はっきりと、その愛を伝えてくださいね。

保護者の愛の一言、それだけでも、きょうだい児さんは救われると思います。

先ずは、周りからの保護者ヘの支援が何よりも必要なことかも知れません。
周りの支援により、保護者も心身ともに負担軽減になり、きょうだい児さんに関わる余裕ができるでしょうから……



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