目をかけていたインターン生に、契約解除を伝える時

1年以上、一緒に働いてもらったインターン生に契約を解除することを伝えた。

会社初期に手伝ってくれたメンバーであり出身地も縁があることから、仕事を超えて目をかけていて、学校やメンタルが弱い彼女の相談まで幅広く相談にのっていた。

ちなみに彼もメンタルは弱い。


彼がいると社内が和むし、面白い日常ネタも持ってきてくれる。
その意味では貴重な人材。

業務への貢献で評価をしなくてはいけないものの、ムードメーカーの役割を持っていた彼をどうするかは最後まで悩んだ。

学生さんを評価するときは以下を見ている。
①業績貢献できるか
②社内カルチャーフィットするか
③将来成長した後に貢献してくれる期待できるか
④好きになれそうか

彼の場合は②④が特に強く、正直①③はイマイチ。外部の人から見れば、必要ない人材であると正直言われてしまうだろう。

創業当初は、私が1人で働くのが中々辛いということもあり、横で仕事してくれるだけでもありがたかった。自分よりも早くオフィスに来てくれるならばそれだけで自分はやる気がいつもより生まれた。

①③の貢献がずっと弱かったものの、キープをぐだぐだしてしまった私は経営者として判断が悪かったと思う。

半分以上は本人がいつか貢献してくれるのではという甘い期待を頂いてしまった。これではお互いに甘えが出てしまう危機感がようやくわかった。

PL的に会社をスリムにする、または代わりの貢献してくれる人材を探すという意味でも、最終判断に至った。


本人の成長を願いつつ、できるだけ傷つけないコミュニケーションでなぜ解除しなくてはならないかを論理的に説明するのは難しい。ついつい口数が多くなってしまう。

私も昔働いた会社の社長に、『今のところ0バリュー』と言われた心の傷がえぐられる。同じ事はストレートには言える性格ではない。慎重にフィードバックをする。

勤務初期は時間通りにこないし、カレンダー予定もいれない。
ちなみに今も前日ギリギリに入れてくるが、時間通りにくるようになった。

スケジュール管理やプロジェクト管理は苦手だ。
思い込みも激しいが、自己分析はできてきている。


最後の面談は、途中から彼の悩み相談会になった。

『昨年末から、全てに情熱がなくなってしまいました。』
『そうか』

『◯◯さん、私はカリスマ性が足りないと思うんです。』
『そうね』

『彼女とは上手くいってます。』
『良かったね』


学校では先生に反抗的であり、運動音痴で痩せている。
なぜか冬なのにジャケット1枚で出歩いて、子鹿のように震えている。

話すボソボソ声は聞き取りにくい。
最近は将来生まれてくる娘の名前も決めたそうだ。


だからいつまでも憎めず、キープしてしまった。


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