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旅とネット

今日はとても良い天気で暑いくらいです。
競りに出す子牛を洗っていた㈱くまテックのくまごろです。

牛を洗っていたら銀行の担当者さんがやって来ました。銀行屋さんも大変です。
銀行というのはお金を貸してその利益で運営しているのですが私の町みたいな小さいところだとなかなか景気も悪く貸せるようなとこが無いのです。㈱くまテックもお金を借りなくてもやっていけているのですが経営というのはそれでは話しにならないなと思っております。

理想的な運営はキャッシュフローを固定費の半年から一年分持つ事でそうなるとちょっとやそっとでは倒産しません。

ボクは創業当初からそれを第一段階の目的にしていたのですがどうも融資する方の銀行は疑心暗鬼に見ていたようです。それは分からなくはありません。

ちゃんとボクが会社と個人を線引きして運営しているのか(会社のお金はボクのもの)見ていたのでしょう。うちにはとても厳格で厳しい事務員さんがいるのでボクはいつもおっかなびっくりしていたのでそれも良かったのでしょう(笑)

借りて欲しいのは良く分かります。
ボクは特に資金を必要とはしていないけど口座に置いて利子を払う方が正解だろうなと思います。個人だと使っちゃうけど会社はそんなめちゃくちゃは通らないので安全です。

ただ、貸す方には理由がいります。口座に置いておく為には貸せないので色々理由を考えます。
ボクは毎日お金の流れを見ているのでどの口座にいくらのお金があって今後の入金予定や支払い予定をソラで言えます。お金を細かく把握しているのは銀行としても安心するみたいです。

牛飼いさんは借金を一生懸命返そうとします。ボクは株式会社を作ってみて一番の違いに驚いたのはここです。
どんな企業でもそもそも借りたお金を返す気なんてサラサラありません。もちろん返済はするのですが半分くらい返したらまた借ります。その時は少し金額が大きくなります。当然、事業が大きくなっているので必要とする資金も大きくなります。
お財布と事業が連動してどんどん大きくなっていくイメージです。

事業をやるには資金が必要なんですが経営状態が良いというのは借り入れとキャッシュフロー(現金)がイコールになっている状態なのかなと思います。なかなかその状態を作るのは難しいのですがこれは経営者の手腕かなと思います。

農業は全て返そうと頑張ります。企業がそれをやらないのは倒産リスクが跳ね上がるからでそういう危険な状態にしないようにいつも気を付けています。
100万円借りたら100万円の事業ができ、一億円借りたら一億円の事業が出来るのです。
まあ借りないに越した事はないのですが本当に困った時に借りようとしても全くの新規に大金を貸す金融機関はありませんよという事です。そして本当に困った時というのが面白いもので人生には何度か訪れるものです。農業を産業として発展させたいのならボクはこの金融システムを変える事が最善ではないかなと思います。

先日、ボクの知り合いから写真のような問い合わせが来ました。
お客さんであろうがなかろうがボクが他人に個人情報を伝える事はございません。

SNSが普及してプライバシーが軽くなりました。ネットで調べたら個人情報なんかいくらでも出てきます。だから簡単に聞いてしまうのです。

お説教ではないのですが若い牛飼いさんに伝えたい事があります。

お客さんが子牛を買ってくれたら今のうちにお客さんのもとへ伺いなさい。まだ両親も元気で家を空けることも出来ると思います。そうして日本中を旅して回ってください。そんな大層なお土産を用意しなくてもお客さんは快く迎えてくれますし聞きたい事は直接聞いたら良いのですたくさんの事を教えてくれます。それがいずれあなた達の財産となります。安易に情報を集めてもそれはとても軽く吹けば飛ぶようなものです。
それくらい人に会いに行くというのは皆さんの人生を豊かにしてくれます。

㈱くまテックも儲けたらお客さんをご招待してラスベガスツアーとか開催したいですね。

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