Gritの育て方

皆さんこんにちは!

今日は初めて、前回の投稿内容の続編を書いていきます。研究しているだけあって、新たな発見を是非この場を借りて論文とは違う形で皆さんに共有できればと思っております。もちろん、あくまで私の現時点の考えを残すものにすぎないので、気楽に読んでください。

前回はGritという「やり抜く力」に関する説明と、その注目度について書きました。言うまでもなくGritは非常に重要な能力として注目を集めており、将来の成功を予測する上で非常に有効な能力です。

では、そのGritの成長可能性について気になる人もいるかと思います。Gritはパーソナリティとして研究されていますが、その成長可能性も多くの研究で示されていることから、努力次第で伸ばすことができる能力だと考えることができます。

 まず、Gritを伸ばす方法として最も注目されているのが、「成長マインドセット」です。これはGritを発見したDuckworthさん自身も明言していることであり、最近ではこの2つの密接な関係について、いくつかの研究から明らかにされてきています。「成長マインドセット」の正式名称はgrow mindsetと言って、要は”人の能力は固定的ではなく、成長させることができる”という考え方のことを指します。例えば、足が遅いことは生まれ持ったものであり、足が他の人より速くなることはできないという考え方は固定的である一方で、努力次第でいくらでも速くなることができるという考え方が成長マインドセットです。ほとんどの人は固定的から成長的な考え方の中間のいずれかに位置していると思いますが、基本的な考え方が成長マインドセットであると、Gritの向上に影響すると考えられています。

 また、最後まで粘り強く努力するこどもにするために親ができることとして、「2年以上課外活動に取り組ませる」ことと、「子どもへの要求をするが支援を惜しまない」の2つが挙げられています。前者は言葉のままですが、後者はただ子供のしたいことをさせるのではなく、”自分で決めたことは最後までやり抜きなさい”という指導をするといった、こどもの主体性を尊重させつつも簡単に諦めさせない親からの声掛けを積極的にする一方で、こどもの活動には支援を惜しまないスタンスのことを意味しています。これらはまだ研究段階ですが、実践する価値はあると思います。

 以上がGritを向上させる方法です。自分の子どもだけでなく、本質や考え方を援用すれば自分自身や違う誰かのGritを向上させる方法も見つけられそうです。私自身Gritがかなり低いので、これから自分のGritを伸ばしていきます。

読んでいただきありがとうございました。

マーシー


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