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第14夜【傍観】

自分たちにかまわず素通りしてしまう連邦軍のモビルスーツを見送る3機のギラドーガ…。
ここも、もっと枚数をかけた演技にしたいと思いつつも、小修整で流した。
後半だというのにギラドーガのUPからのアクションが無く惜しい気がした。
切り返した次のカットは、本来ギラドーガの見た目であるから、
ジェガンや下駄のアップから始めなきゃならなかったが、
以前に語った、ルナツーへ向かうギラドーガやジェガンのカットで、
ぜんぜん隕石の巨大感がでない事がわかっていたので、
あえて下駄やモビルスーツを小さくして、そこから奥へと向かわせた。

ギラドーガパイロットの傍観感も出るかと思った。

秒数が長い…。
後続機に続けの合図を送るギラドーガ隊長機の演技を加える、続く後継機2機のINまでを描きたす…。

救いのない話だな…と思いつつ、
アクシズから飛ばされるモビルスーツたちも直しはしたものの物足りない感情を押し殺して、ただ、こなすだけの作業になっていった。

残り2カットというところで思考停止していた。
ラーカイラム前でビームライフルの攻撃でギラドーガがやられる…絵コンテにも、それで書いてある…。
しかし、監督の理屈なら、ここではジェガンはビームライフルを使えない。
(同士討ちの可能性がでる)

ビームサーベルだな…。と考え保留していたのだ。でも、もう出来ない…力が湧かない…。
その理屈は捨て、原画の描いてきた物に修正追加、
何がビームを放ったかわからないからジェガンのフレームインを描きたす。
だが中枚数まで頭が回らない…。眠たい目で爆発はサンライズで直すかな?と思い流した。

次の袋で終わりだ?と…。カットを取り開いた…モビルスーツもエフェクトも無い、ただのアクシズの背景だけのカットなので、
至急まわす必要もなく…なんで自分のとこに来たんだ?と思い保留にしてたのだ。

上に、下に、キラッと流れる2つの小さな光、6枚ほどの原画を描きたしていた。残存MSの光だろ…?…。

そして、もうクリエイティブとは呼べなくなったような作業が全て終わって「解放された」
ドアを開けると外は蒼い、アニメーターになり見慣れた光景…。
サンクスまでマイルドセブンを買いに行き、歩きタバコで一服。


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