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流れ続ける

人の話を聞かせていただくセッションのようなものをやってみようか、と思っている。気学鑑定はすでに始めているが、気学に縛られる必要はないかも知れない、と思うようになった。私は経歴などから、行動力があって、活発で、友人も多そうに見えるようだが、実はそうでもない。学校でも、会社でも、組織でも、自分の居場所がなくて、人間関係を作るのがとても苦手だった。そんな自分をどう扱えばいいのか、自分で全くはかりかねていた。

10年くらい前から、自分を見つめるために「自己啓発」の世界に足を運ぶようになった。セラピーもコーチングも、カウンセリングも、それなりに触れてきた。人にスキルを教えることもしてきた。しかし学べば学ぶほど、自分に自信がつくどころか、自分には「足りない」と感じるようになった。Aができていても、Bができていないし、Cもあるし、でもそれを全て学べるほどお金はないし。。。という具合に、あらゆる分野の学びで「足りない星人」が顔を出した。今始めている気学鑑定だって、私以上に熟練している人は山のようにいるわけだから、こんな初心者の私が鑑定したり講座するなんて。。。と当時なら思っただろう。

突然気学を猛勉強したとか、知識をすごく得たとかいうわけではないのに、今の私は気学鑑定を通して、目の前の方の悩みや課題を改善するお手伝いが「できる」と素直に思えるようになった。あの頃と大きく変わったのは「もう十分学んできた」という、自分を承認する気持ちの強さだと思う。たしかに世界にはまだまだ私の知らないこともあるし、世の中は変わり続けていくから、学びは一生続くのだとも思うけれど、絶えず本を読み漁ったり、定期的にお金を払って学びの場に行く必要を、今は感じていない。時々懐かしくなって最新の話題の本を手に取るとか、お世話になった先生の話がまた聞きたくなって講座に出るとか、そんな感じでいいと思っている。

私にとって大切なのは、自分の心が「流れにのっている」こと。流れに逆らって過去にしがみついたり、何かに囚われて止まってしまわないこと。流れにのれていれば、たとえ初対面であっても、その人がどのくらい私に心を開いてくれているのかも感じ取れるし、どんな経験や感情を共有されたとしても、決して揺れることはない。私は私のやり方で聞いてきたし、これからも聞けるのだと思う。流れ続けよう。私自身のために、そして、私の目の前に来てくださる、話し手の方のために。

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