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響きあうということ

秋が深まり、街路樹が紅葉し、落葉が始まっている。晴れた日に、色づいた木の葉が風に舞う様子を見ているのはとても美しい。目を閉じて、風に舞う木の葉の音を聞くのは、とても心地いい。

以前、三碧木星の「生旭日」について投稿したことがある。明けない夜はない、どんな状況の中にも必ず希望がある、という意味の言葉だが、三碧木星の要素でもう一つ好きなのが「音」という要素だ。それぞれの星には担当する形があるのだが、三碧木星には形がない。その代わりに担当しているのが「音」なのである。

「音」は「波」で表すことができる。周波数帯によって、人に聞こえるものもあれば、聞こえないものもある。いずれにしても、音を目で直接見ることはできない。しかし、人と人とがコミュニケーションを取る場において、目に見えない「波」は確実に行き交っている。時には美しいハーモニーとなるが、不協和音になることだってある。私たちそれぞれが、自分の波を出しながら、相手の波を感じながら、日々コミュニケーションという名のメロディを奏でているのだと思う。だとしたら自分からは、結果はどうあれまず、日々機嫌よく「良い音(波)」を出していく意識が大事なのではないか、と考えている。

波は水の表面で波紋となって広がっていく。8割が水分で構成されている私たちの身体も、自分から音を発するたびに、誰かの音を聞くたびに、その響きから目に見えない様々な影響を受けている。しかし、どんなに水面に波紋が広がっても、深い深い大海の底には影響がないように、大きく深い心の器にたくさんのエネルギーが満たされていれば、自分の奥底にある思いは揺らぐことがないのではないかな、と思う。人の話を聞く時に一番大切なのは、自分の心がしっかりと承認のエネルギーで満たされていて、水面が凪の状態にあることだ。その状態から発する響きは、どんな悩みを持つ話し手のことも受け止め、やがて話し手のエネルギーと共鳴しあい、最終的には言葉が無くてもお互いを認め合える状態になっていく。聞くことを突き詰めた先にある、穏やかで平和で、多様性に富んだ社会。それが、私の目指す世界である。

今月から毎週、縁ある友人と3人で「座談会」を始めた。まさにこの「響きあい」の実践のためにある場だと思っている。私が講座やセッションを通して伝えていることともつながる、深く至福に満ちた時間。何を話しても誰一人否定しない、全てを承認する場である。心のエネルギーを充電したい方、お声がけください。

※2020年11月度「自分らしく生きる」気学講座は25日(水)夜、29日(日)午後に開催します。個人セッションも随時受付中。ご参加・お申込みをお待ちしています。詳細は「智慧の雨音」HPまで。→ https://rain-sound.jimdosite.com/

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