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アルコール消毒vs手荒れ~2021冬の対策編~

感染対策の一環として、アルコールでの手指消毒をすることが日常的になりました。

あちこちにアルコール消毒のボトルが置かれるようになり、目に留まるととりあえず消毒しておこうと思う人もいるのではないでしょうか。

ただ、アルコール消毒は手荒れの原因になることも知られています。厳しく乾燥する冬にはいつも手荒れが酷かったという人は、この冬はもっとつらくなってしまうかもしれません。

感染にも手荒れにも備えるためにはどうしたら良いのでしょうか。

アルコール消毒で手荒れが起こるのはなぜ?

そもそもアルコール消毒でどうして手荒れが起こってしまうのか、不思議に感じている人はいないでしょうか。

初めにアルコールによって手が荒れてしまう原因を知っておきましょう。

手荒れは肌が乾燥してしまうことが原因で起こります。乾燥がひどくなってしまうとひび割れを起こして血が出てきてしまうこともあるので、早めのケアが必要になります。

肌はもともと皮膚によって覆われていて、バリアとして機能しています。さらに皮膚の表面をよく見てみると角質層と呼ばれるケラチンからできている薄い層が覆っていて、その上には皮脂が広がっています。

肌から分泌される皮脂と角質層によって肌から水分が逃げないようになっているのが正常な状態です。

しかし、アルコールは水とも脂ともよくなじむ性質を持っているため、アルコール消毒をすると皮膚の表面を覆っている皮脂が溶けて剥がされてしまいます。さらによく擦り込むことで角質層にも傷が付いてしまい、部分的に剥げたような状況になるのです。

結果として、肌から水分が逃げやすくなってしまって乾燥しやすい肌になります。

さらに消毒に用いられるアルコールは濃度が高いため、水を溶かしこむ性質があります。肌を十分な量のアルコールで濡らすと、そのアルコールに肌の中の水分が吸い込まれていってしまいます。

そのため、アルコール消毒をする度に肌の水分が失われて乾燥してしまうのです。

アルコール消毒によって肌荒れが起こりやすくなる原因としてもう一つ押さえておきたい点があります。

実は肌荒れ予防のための保湿ケアの効果が減ってしまうことが多いのです。

ハンドクリームなどでケアをすると、最後はそのクリームの油脂成分が肌を覆い、皮脂と同じようにして水分が逃げないようにするバリアとして働いてくれます。

この油脂成分もアルコールに溶けてしまう性質があるので、アルコール消毒をすると剥がれてしまうのです。

万全な保湿ケアをしたから大丈夫と思っていても、普段からアルコール消毒をしていると効果が半減してしまうので注意が必要です。

手荒れしていると感染リスクが上がるって本当?

アルコール消毒は感染リスクを下げるために行うものですよね。

ところが、もしアルコール消毒をしたのが原因で手荒れが酷くなると感染リスクが上がるという意見もあるので気をつけなければなりません。

なぜ手荒れをすると感染してしまう可能性が高まってしまうのでしょうか。

手荒れをしていない健康な手指の表面は滑らかになっていて、手洗いをしたときに細菌やウイルスなどが流れ落ちやすい環境になっています。

しかし、手荒れを起こすと角質層にヒビが入ってしまってなめらかではなくなり、水で洗い流してもうまく病原体が落ちていかなくなってしまいます。

きれいに洗い流したつもりでもまだ病原体が付着しているというリスクが高くなるのです。

また、手荒れが酷くなると傷が深くなって出血してしまいます。この状況で病原体に触れてしまうと血液に直接入ってきてしまうリスクがあるのはイメージできるでしょう。

細菌やウイルスの種類によっては血液に直接入ると感染率が高くなるものもあります。普段は感染することがないような細菌やウイルスでも、手荒れをしていたために感染してしまうリスクが生まれるので注意しましょう。

感染対策をするためには手荒れ対策も同時に行うことが大切です。

乾燥する季節に備えるためには、本当にアルコール消毒だけで大丈夫なのかという疑問を持ち、正しい消毒方法を考えてみる必要があります。

手荒れを防ぐ手指の消毒・除菌方法は?

アルコールによる手指消毒・除菌は幅広い細菌やウイルスに対して有効なことがわかっています。

ただ、手荒れの原因になると考えると避けて通りたい人もいるでしょう。それでも手指の消毒・除菌をすることはできます。

実は日常的な除菌対策なら手洗いでも十分なのです。

手洗いといっても水で軽く流しただけでは逆効果で、しわの間などに入っていた病原体が表面に出てきて感染リスクを高めてしまうことがあります。

重要なのは除菌対策になる正しい手洗いをすることです。

手洗いによる除菌をするには、除菌成分が含まれている石鹸で丁寧に洗うことが必要です。

手を濡らした後に石鹸を取ってよく泡立て、指や爪の間まで丁寧にこすります。手の甲や手首までこすった上で、流水で30秒以上は流すのが感染対策として意味のある洗い方です。

このようにすればかなりの範囲で除菌できるので普段は十分と考えられます。

ただし、手洗いを正しく行うと皮脂や角質層も減ってしまいます。石鹸にも皮脂を洗い流す力があるからです。

水分をアルコールに奪われてしまうことがなくなるだけなので、正しい手洗いをしたあとは手荒れ対策もきちんとする必要があります。

保湿ケアも正しく行おう

手荒れ対策をするには手洗いやアルコール消毒をした後に保湿ケアをするのが重要です。保湿用のクリームや化粧水などを用意して、手洗いやアルコール消毒の後にはきちんとケアをしましょう。

ただ、保湿ケアも正しく行わないとあまり効果がなくなってしまうので注意が必要です。

水洗いをした後には水分を十分に切って拭いた後でクリームを塗るのが大切です。

少量の水分が残っているのは大丈夫ですが、あまりにも濡れていると水でクリームが弾かれてしまいます。アルコール消毒をした後の場合には、アルコールが十分に乾いてからクリームを塗りましょう。

アルコールが残っている状態だとクリームとアルコールが混ざってしまい、うまく肌にのらなくなってしまいます。クリームを使うときには肌の表面を覆うように隈なく延ばすことが重要だということも覚えておきましょう。

また、クリームに病原体が付着していると変質を起こすだけでなく、クリームが感染源になってしまう可能性があります。

清潔な手でしか触らないようにして、蓋を開けるときにも先にスプレーなどで除菌してから容器を持つようにしましょう。

このように感染対策を考えて保湿ケアをするのは意外に大変な部分もありますが、習慣にしてしまえば負担に感じることはなくなっていきます。

正しいやり方を覚えていつも欠かさず当たり前のようにやっていくのが大切です。

保湿ケアと適切な消毒・除菌で乾燥の冬を乗り切ろう

アルコール消毒はウイルスや細菌などによる感染を防ぐのに役に立つのは確かですが、冬の乾燥シーズンには肌荒れが厳しくなりがちです。

アルコール消毒だけでなく、正しい手洗いによって除菌することも考えてみましょう。どちらの場合にも保湿ケアをきちんと行っていけば肌荒れは最小限に留められます。

それでもやはり肌が荒れてしまってつらいようなら、アルコール消毒や手洗いの回数を減らせるようにするのも良い方法です。

自宅の空間除菌をしておけば、家の中にいる間は何度もアルコール消毒をしなくてもきっと大丈夫になります。

外出したときや食事をする前などのリスクが高いときだけ、アルコール消毒や手洗いによる除菌をしていれば安心でしょう。

冬に備えておきたいと思ったら、空間除菌をして家の中の安心感を高めることも検討してみて下さい。

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