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漫画「シャドーハウス」感想

 先日Twitterでシャドーハウスアニメ化というタグを見つけたのがきっかけです。観るとなにやらかわいらしい女の子と影絵のような少女のイラストに目が留まり、ゴシックな雰囲気に興味をそそられるままとなりのヤングジャンプの無料公開で閲覧。
 いやぁもう即効で読んじゃってコミックス買いましたね!金欠ですが!
というわけで今回は週刊ヤングジャンプで連載中の漫画「シャドーハウス」についてご紹介&感想。

奇妙な影の貴族「シャドー一族」と「生き人形」たちを描くミステリー

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貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。
その“顔”として仕える世話係の「生き人形」。
来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う
 ――公式HP紹介文より引用

この紹介文だけで心躍ります。
 物語は彼らシャドー一族の屋敷を中心に展開されていきます。
 シャドー、とよばれる影絵のような人物たちは人間のように食事を食べ、会話し、睡眠を取ります。しかし生きているだけで彼らからは「煤」が出てしまい、周りを汚したり様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
 それらシャドーの身の回りのお世話をする少年少女が生き人形。掃除洗濯などの身の回りのお世話をするようです。そして顔のない主人シャドーに変わり、「表情」の代わりをする。それが生き人形の役割です。
 どこからどう見ても人間なのですが、不思議なことに彼らは自分たちが人形だと信じて疑いません。シャドー一族に仕えること、疑問を持たずに忠誠を誓うことこそが幸せだと信じています。そんな彼らの人間関係が描かれていきます。

 いやぁ!陰謀と陰鬱な雰囲気がもうもうと立ち込めていますねぇ!!!ああ、そうそう。読む際はコーヒーなどを飲みながら読み進めるのをオススメします。愉悦に浸れます。
 この「人と影が逆転」したような奇妙な屋敷、そこで繰り広げられる人間関係。シャドー一族とは? そして彼らシャドー一族の頂点に位置する「おじい様」の存在とは? 進めば進むほどに闇の中に足を踏み入れるようなミステリー漫画としても実に興味深いです。現在5巻発売中ながら謎が謎を呼ぶ展開に、真実はようとして未だ影の中といった様子。先が気になりますね。

豊かなシャドーと生き人形たちの関係。

 シャドーと生き人形はバディ関係にあります。基本的に一人一体のお付きがつくようです。彼らは姿カタチこそ似てはいますが、性格は実に様々。特に主人公の二人組。シャドーの「ケイト」と生き人形の「エミリコ」がかわいいのなんの!
 安易に百合だのなんだの騒ぐのは好きじゃないんですが、この二人の関係がマジでエモい。
 ケイト様は実に冷静沈着。それでいて活発なエミリコや他の子の影響を受け、歪なシャドーハウスの内情を変えようと奔走します。エミリコはいつだって元気いっぱいで心の底からケイトを慕っており、2人の仲睦まじい関係にはもう涙涙です。 
 そのほかにも様々なシャドーと生き人形のバディがいるので、ぜひ一度ご覧ください。本当にどの子たちも愛らしくて素敵で、必見です。

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非常に美しい背景美術と服飾

 時代背景こそ描かれていませんが、かなり屋敷の構造と衣装の作り込みには唸ります。コミックスおまけに解説が記載されていましたが、背景美術は3Dモデリングをしてから執筆されているご様子。3Dモデリング!?!?
 
作り込み方にビビリ散らかしました。これを週刊連載で……?え、なにこわい……。
 衣装についても生き人形たちが煤を清掃するときや、他のシャドーたちとの社交場では「顔役」に徹するための衣装なども事細かに描かれています。少年少女たちでデザインが異なっていたり、どれも愛らしいデザインでほんとに素晴らしい。ドールがご趣味の方などは再現なども捗るのでは、など愚考します!

祝アニメ化

 というわけでこの度アニメ化するそうで本当に喜ばしい限りです。彼らの動くさまを想像するだけで胸躍ります。ゴシックな雰囲気にどのようなBGMがつくのか、色彩はどうなるのか? どれもこれも気になりすぎて朝食のパンものどを通りません。
 というわけで簡易的にネタバレ避けてざっと紹介させて頂きました。あまり理屈立てて感想述べるの得意じゃないんですが、少しでも魅力が伝われば幸いです。それでは、また。

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