観客の集客方法について37
リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20240313)
当ブログでかなり昔に紹介した価格変動制「ダイナミックプライシング」制度ですが、昨日の報道で福岡さんの方で上手くいかなかったとか。ダイナミックプライシングは都市圏がホームタウンであるJ1の強豪というイメージがありますが、今回福岡さんで導入した結果、開幕戦の2/3しか来なかったようで、サポーターから批判も出たとか。
「ダイナミックプライシング」とは、試合日程、席種、市況、天候、個人の嗜好などに関するビッグデータ分析を基に試合ごとの需要予測を行い、需要に応じたチケット価格の変更を自動的に行うことで、ファンの皆様のニーズに応じた『適正価格』で販売を行う仕組み。
ネットでちょっと検索してみると、川崎、G大阪、札幌、今治、新潟、湘南、名古屋、千葉、仙台、C大阪、町田、鹿島、松本、横浜FM、鳥栖、熊本、清水と、結構導入クラブがありました。主に試験的導入というパターンが多いようですが。サポーターの声でも、ライト層が来なくなる、一見さんが気軽に行ける金額ではない、限定実施ならいいが、日常的な興行には不向きなど辛口な意見が出たようです。
うーむ、難しいところですね。当ブログ的には神戸さんやマリノスさんなど、都市部のJ1強豪クラブがやるイメージがありましたが、J3も含めて地方クラブでも結構やっていたのですね。まぁ福岡さんのようにネガティブな感じになる所もあれば、J2も含めて他に実施したクラブはどんな感じなんでしょうかね。あと、カードにもよるでしょう。J1の人気クラブが対戦相手なら、同じ来場客でチケットの単価を少しでも上げたいところ。
例えば、多くの客席に導入するのではなく、Cスタで言うとSS席とかファジシートとか見やすい席の限定で実施し、他は従来どおり等しく販売したり、時には無料サービスをやれば、ネガティブ色が減るかも。そういえば地元岡山は昔から、「オークション」ではなく「抽選」が好きなので、たぶんこの制度の導入は無いと思います。
で、気になるのが今季撤廃を辞めたF東さん。ホームゲームにおけるダイナミックプライシング制を廃止しており、クラブによって捉え方の違いが出てきています。この記事によると、制度の撤廃に、ファン・サポーターから賛同の声が沸き起こっているそうです。議論が白熱していた中、クラブは今季ホームゲームのチケット価格について「2023シーズン中にダイナミックプライシングを試験導入させていただきましたが、今季は導入せず、1試合を通じた中での販売価格は前売・当日のみの変動となります」とアナウンス。対戦相手や時期などによって、2パターンの価格帯を使い分けるそうです。
本当に難しいところですね。売上・利益を追求して導入するか、ファン・サポーターの気持ちを汲んで導入を見合わせるかですね。当ブログ的にはノエスタでのJ1観戦の時に、相手によってチケット代が違っていたのを思い出しました。その時はこんなものかなと思っていましたが、細かく考えるといろいろあるのですね。
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