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2回目のFP1級学科受験へ 2021.1

最初の受験から数日経ち、結果発表の日が来ます。やったことがある方はわかりますが、不合格とは出ず、番号ありません画面が出ます。


 受験者はある気持ちがあります。可能性はゼロじゃないよね。
 例えて言うなら、ものすごい美人に自分が告白した。OKをもらう確率はゼロじゃないよね。宝くじを購入した。1等を当てる確率はゼロじゃないよね。どちらも可能性はゼロではありませんが、現実は限りなくゼロに近いように、不合格は不合格なのです。119点でも0点でも不合格なのです。そこに情け容赦はありません。努力が足りないことを教えてくれるのです。

 もう一つ発見がありました。 
 出された問題のうち、応用編の法人税の特別控除の問題がありましたが、私が使っているテキストは前年度の数字で、出題されたのは最新の数字。自信満々に答えた数字は昨年度のものだったのです。これが前回のテキストを買い直さなかったしっぺ返し。それにしてもこれが当たっても合格には程遠い89点。
 分析すると基礎編44点。応用編45点。
 合格点は120点。足りないのは31点。
 基礎編はあと10点。応用はあと30点伸ばせるな。
 そうすれば89点+40点で120点以上で合格できるな。

 そして自分に足りないのは応用編対策だ。
 圧倒的に時間が足りない。
 そしてこの試験、わかったことがある。
 応用編はたくさん時間があるようにみえて
 問題みた瞬間に解法がわかり、サクサク書いていかないと
 時間内に余裕で終われない。つまり悩んでいる暇ない。
 手が勝手に覚えるってそういうことなのか、と。

 例えばタックスの法人税計算。
 交際費の800万までか、飲食費の50%までのいずれかの考え方。受け取り配当等の益金不算入で、非支配目的株式等の場合20%になること、ここが引っかかっただけで、その後の問題が全滅しました。論理はわかっていても小さな綻びが全てをダメにしてしまう。完成度を高める必要がある。そのためには数多くの問題にあたる。かつ精度を高める。まずはこれに取り掛かろう。
 そして相続の非上場株式のひっかけに見事に騙された。私は何もわからず低い数字を使っていた。まだまだ浅かった。

 次は2021年1月試験だ。
 振り返ると2020年11月〜12月はほぼ毎日応用編のみやっていた。精選問題集を周回。かつきんざい模試の過去問を集め、過去問解説が乗っている神サイトより過去問を出力しやってみた。ただおわかりだと思うが、基礎は止まったまま。しかも前回の点数はまぐれ当たりが多くあった。本当の実力はついていなかった。応用編は5周。基礎編は合計3周出来たかなというレベル感で本番を受験。前回の反省を踏まえ、試験日前日は6~7時間睡眠を意識して早めに寝た。

 受験会場はS市市内の貸会議室。大事なことを私は忘れていた。時計を忘れたのである。普段私は腕時計をしていない派でスマホのみで確認をしている。でもFP1級試験中はスマホ時計が認められていない。そこで前回の試験では、100円ダイソーで購入した時計を使用したが、すぐ止まってしまったのである。

 でも大体会議室っていったら、壁に時計があるよね。それで充分かな。前回の会場でも壁に時計あったし、と、楽観主義で試験会場に来た。しかし、今回の貸会議室には時計が無かったのである。青ざめる私。時すでに遅し。電卓は忘れないで持ってきたが、心理的動揺がすさまじかった。何しろ60分経過しましたので、退出を許可します、の時しか時間が正確にわからないので、問題の時間配分も戸惑ってしまった。

 さらに、お昼時間の関係。私は試験時間の2時間半をフルに戦うことが正義だと思っていたのだが、実はそうでもないなと後で気づく。ここでも2時間半フルに学科と応用を戦ったのだが、お昼時間が短くて、外食に行けないし、持ってきたおにぎりを食べる場所も会議室の脇にあるスペースは、早く退出した人に取られてしまっていた。どうしよう。とにかく何か食べて応用に備えたいけど余裕ないし、緊張感が抜けないんだけど・・・応用編開始の25分前くらいから試験員の人は説明を始めるし、ちょっと待ってくれ、と思っていた。何とか口に入れたが、たくさん持ってきた参考書、問題集全く見る余裕なく午後に突入していた。

 それと、前回の2020.9でFP2級を合格した、職場の同僚の営業マンが、「FP1級試験どんな感じなのか、受験してみる」との名目で来ていた。二人参加していたが、どちらもFP2級を8割、9割近い点数で合格した人である。会場では昼休みの間に顔を合わせたくらいで、「あ、来ていたの?」って感じだった。うわー勉強していた私が落ちて、彼らが受かったらどうしようと内心思っていた。

 
 私の結果は96点。不合格。
 内訳 基礎編24点。応用編72点。

 試験が終わって感触は良かったが基礎編が壊滅的だった。
 実家から受験会場に電車で向かい、実家で解答速報に○をつける。不合格を確信する。落ちた、と。

 その時母に言われた言葉がある。
 「あなた、もう恥ずかしいから受験やめたら。だってこれ会社が受験費用出しているんでしょ。会社の人も周りの人もそれを知っているんでしょ。それか受験自体もうやめたら?家族も迷惑しているんじゃないの?合格までほど遠いじゃない」
 うちの母は正直者なので、思ったことをすぐ口にする情け容赦ない性格の人なのです。それでも私はすぐこう返しました。

 「何言っているの?私は全く恥ずかしくないよ。私は周りで誰もやっていない資格に挑戦しているんだよ。ここでやめるなら今までやってきたこと全てが水の泡になる。合格への光は見えている。あと少しなんだよ。受験代は会社が補助だけど、これもいつまで続くかわからない。次受かるから」

そんなことを言ったような気がする・・・

 後日職場の上司から呼ばれる私。同僚の受験した営業マン2人の点数は基礎、応用あわせても20点~30点くらいで、特に応用はさっぱり手がつけられず、すぐ退出したとのこと。午後の応用は、記述だし、4択じゃないから無理よね。FP1級の勉強対策なしで、現役のFP2級合格者がほぼ1級の勉強せずに挑んでも、無理なんだよなという事が証明がされた。それに比べて96点ならもうちょいじゃない?みたいなことを言われたが、結局不合格なんだよな、という思いしか私の中には芽生えなく、何の慰めにもならなかった。でも応用編が72点をとれたということは、このまま基礎編を50点に上げる、つまり基礎編の26点→50点だから、あと12問×2点をすれば50点+72点で、合格しちゃうじゃん、と楽観的に考えていた。これが私の良いところでもあり、悪いところでもある(受験会場に時計を忘れたことを、もう忘れている楽観ぶりである)。

3回目受験編へ続く。

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