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3度目の正直か?二度あることは三度あるのか?2021.5

次の受験日は2021年5月だ。
 もし万が一これがダメだとまたテキストと問題集を買い直す必要が出てくる。絶対合格しなくてはならない。
 流石にこれが3度目だ。次はほぼない。余裕もない。

 3回目はこのままでは受からない。何か違う手を考えたい。
 そこで今までやっていた精選問題集はひとまず置いておき
 TACの問題集とテキストをメルカリで買うという暴挙に出た。
 案の定テキストは全く読まなかった。問題集だけ買えば良かった。TACの合格トレーニングは問題が綺麗に整理され、精選問題集より肌にあった。そして何より、精選は一通りやっていたから新たな視点で合格トレーニングが出来た。

 これに過去のきんざい模試を買いあさり、やることとTACの当てるを重点的にやることを決めた。
 1回目は基礎だけやると応用が手に付かない。
 2回目は応用重視すると基礎が軽視される。
 3回目は新しい視点でそられをMIXし、ちょうどいい塩梅にしあげるという作戦を試みた。

 応用なら自分がどこにつまずくのか。そしてどういうケアレスミスを起こすのか。基礎なら全くわからなかった過去問がどういう風に分析して解けるのか、同じ系統の問題が過去に出ていなかったか忠実に探った。
 私は全て独学で進めた。
 一瞬予備校に通うことも考えたが、高額であるのと
 あと30点というこの差を独学で埋めることは可能と思えた。
 あとは自分に足りないのはスケジューリングだと考えた。
 直前期は応用に集中する。というかそれしか出来ない。
 なのであれば、最初に応用を一通りやっておいて、基礎と応用を並行。基礎重視で進み、試験までの日にちが少なくなってきたら応用に切り替えて勉強をすすめるスタイルが理想だと気づいた。
 4月から新年度が始まり、学校も会社も人事異動やらクラス替えが行われる。あたらしい気持ちで始まるが相変わらずコロナで移動できないのは一緒だった。
 GW(ゴールデンウィーク)の大連休もせっせと職場の会議室で勉強を行った。周りは遊んでいても関係なかった。子供と遊んでやれないのが心残りだが、次受かると決め込んでいた。試験前の金曜日も年休を入れ、計画的に勉強は進んだ。3回目の受験にして、ようやく問題集をそれぞれ5周やれた実感があった。問題が解けるのである。問題が解けるってすごい楽しい。初めてこの感覚になった。いける。いけるぞ。これは。

 受験会場は今までと異なり、S市の郊外の施設。車でも行けたが、恐る恐る電車、地下鉄と乗り継ぎ歩いたが、結構距離があった。会場前が道路で、反対車線と道路の間が公園みたいになっており、ベンチもあるので、昼休みはそこで腰かけて、ゆっくりおにぎりを食べられた記憶がある。定禅寺通りの並木道みたいな感じといえば、分かる人には分かるだろうか。試験会場は定禅寺ではないのだが。春の天気で日差しも気温も丁度良く、神様、3度目の正直で受からせてください、とか思っていた記憶がある。午前の試験を終えた段階で、私は絶対答え合わせをしないと決めていた。それよりも次の午後からの応用編のまとめたノートと問題をみなくては、と思っていた。これも前回の教訓が活きた。非常にいい感じで試験は進んでいた。

 午後の応用編が始まる。試験開始直後の応用編で隣の席の人がものすごい音を立てて電卓を叩いて机を揺らす。なんなんだよ、コイツ。内心そう思っていた。

 しかし30分後、ものすごく静かになる。さっきまでの電卓カタカタ音よ、いずこへ。60分後退出可能時間になると、真っ先にその隣の席の人はあっけなく退出。あー解けなくて諦めて退出したんだな、冷静に見れるようになった。午前中で帰りたくなる人の気持ちもわかるが、こっちは半分仕事で試験を受けさせてもらっているから帰れないし、諦めない。
 自信はあった。試験の感触は良かった。自己採点すると119点。
 これ、応用編の計算次第だけど、まちがって合格しているのではないか?そう期待していた。基礎編は一問2点だが、応用編の点数は推測の域を得ないし、加点されたり減点されたりするらしいからだ。
 
 結果は・・・


 115点。


 基礎編50点、応用編65点。
 あんなに得意だった不動産応用編がまさかの凡ミス。しかも相続の計算ミス。もういやになった。
 ダメだった。結構この落ちたギリギリ落ちたショックの衝撃はデカかった。悔しさが半端なくて、なんというか、つきあう直前までいったんですけど、紆余曲折あって、相手に最後には振られた感覚に似た切なさというか、何というか。中々再度立ち上がれない感じ。起き上がれない感じ。要は、心が折れたのだ。

 私は半分受かっていたと思っていたので、次はFP協会の実技試験だな、と先走り、FP1級実技の問題集も買っていた。9月のFP実技の問題集である。結局あまりやらなかったけど、問題はさらりと見ておいた。
 この頃になると別な支店の、入社2年目の子がFP1級を将来は受けたいと言い出していた。FP2級を前回合格した高卒女子で、19歳である。たまたま私の職場に来ていたので、1級受験について、軽くアドバイスをすると「合格していないのにFP1級のアドバイスしているのか」と一部の人から冷やかされた。
 わかっている。合格していないから私は2級止まりだって。
 でも周りで誰も受けていなくて不安なのに、受験した私がアドバイスをすることは何も間違っていないではないか。それをどうこう言われたくない。冷やかした人は2級さえも取っていないのだから。でも最終的にこの子は5月に2級を受かったが1級への挑戦は2022年以降に先延ばしにしたようだ。
 話を聞くと、「私、一回で受かりたいんですよね」などと、のたまう。ほほう。この3度も学科に落ちている私を飛び越えていくというのか。でもさ、受験代会社が負担してくれるうちに、次の期間まで時間あるから受験してみたらいいじゃん、いい経験になると思うよ。本番の受験でしかわからない雰囲気もあるし(電卓カタカタ音ならされて、机揺らされる経験とか)。「えーでもまだ全然勉強していないから、次の次くらいですかね。」 そうか。お主。受験せぬというのか。なら何も言うまい。この手のなんだろう、受けたいんですけど勉強する時間なくて、とか。それなりの役職についているんで、受験すればいつでも受かるっていう感じなんだけど、やっぱり受けないかな、みたいな人いませんか?さんざんもったいぶって受験しない奴、「おととい来やがれこの野郎」って言いたくなるのは私だけでしょうか。
 四の五の言ってもしょうがない。受験するのは誰でもない。この私である。そして合格するのは、この私なのだから。今にみてろよ、この野郎。次は9月。問題集とテキストは買い直し。購入したのは2021年7月8日。
①合格トレーニング
②きんざい特訓テキスト
③TACあてる問題集
①〜③で合計10000円ジャスト。
即座にアマゾンで注文を入れる。
 そして4回目の戦略を練り直す。

(4回目受験編へつづく)
 

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