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4回目。FP1級学科最後の挑戦2021.9

2021.5の合格率が出た。20.05%
 え?20%?
 今までみたことない合格率。
 でも私これ落ちた。5点足らずに落ちた。
 やばいやばいやばい。
 だって、次、絶対難しくなるに決まっているじゃない。

 この合格率みたら絞るに決まっている。
 愕然としていた。
 でも合格した人は次にすすめる。119点以下の人はすすめない。ただそれだけなのである。
 
 うーん。何だろう。何が足りないのだろう。
 よく聞くのは110点〜120点の間で落ちる人が多い。
 その残り10点が不足してしまう。
 やはりケアレスミスをまずなくす。
 そして私が出題者なら、応用編の問題を難しくする。
 変化球を投げてくる。それに対応してホームランかヒットを狙う。もうそれだけ。あとは前回と違うのは9月だから改正物系を出しやすいかな、と考えていた。

知っている人は知っていますが、FP試験のテキストは5月の試験が終わると改定されます。古いテキストを使い続けてもいいのですが、数字や改正が反映されないため補足する手間が非常にかかるので、結論買い直した方がいいです。
 1回目の受験で、改正物の沼を観たので。
 というわけで2021年7月8日にアマゾンに注文した3冊はこれらで出費10000円追加。


 しかし残り2ヶ月で新しい問題集とテキストを1から読み直すわけではない。最新のものを参照し、古いテキストに書き込み修正と問題の数をこなす。増やす。LEC模試も申し込んだ(5000円くらいしたかな?)し、きんざいの1日集中講義(きんざい模試と1日でテスト対策をする講義)もネット上で参加できるので申し込んだ。(13000円くらいしたかな)

 もうこれが4回目の受験が最後にしたい。だからできる限りの投資は惜しまない、そう決めた。結果としてこれは成功だった。
 きんざいの1日集中講義はFP益山先生の講義だ。益山先生の名前は精選問題集の執筆陣に名を連ねるマラソンランナーでもあるFPである。
 これは益山先生のテキストは要点や改正物が細かく分析されており、統計建てた応用対策。そしてきんざい模試もついてくる。授業はハイスピードで勉強してきた人前提だが、一番良い授業だった。
 あくまで独学ベースの基礎知識があり、そこに上乗せをしていく感じである。知識の整理というか、考え方の整理と、狙われやすいポイント、改正点を細かくテキスト化し、短い時間であるが解説されていく。
 受講会場を選ぶが、私はコロナ禍なので会場には行かず、後日のネット講義を受けた。1つの講義につき3回まで観れる。1日に何回見直してもそれは1回カウントである。

 とにかく追い詰めた。土日の度に家事を済ませて、会社の会議室に許可をもらって籠もり、勉強させてもらっていた。
 GWの10連休も年末年始も関係なく。
 スタバなどない田舎でも戦える。コロナ禍でも戦える。
 私はそれを証明する。そう思っていた。
 私の心の中でこう思っていた。
 これは「狂気の沙汰プロジェクト」である、と。
 休みの概念を捨て、休まず会社に通い詰め、雑念を消し、問題をやりきる。やりきるまで帰れまテン状態で、スケジュールを詰めた。まあ調子悪くて夕方前に帰宅する日もありましたがほぼ通い詰めた。
 
私なりにFP1級対策で思ったことをつらつらと書く。
①独学?or スクール?
 私は基本独学を通した。スクールや情報教材を買うことは時間の短縮にはなるかもしれない。過去問を誰よりも知っているスクールだから。でもスクールで本当に合格者を毎回凄い確率で出しているならそれを出すはずだが、出ていない。
 つまり時間をかけたなら、独学と大差ないし、結局向かうべきは問題集や過去問だったりする。どうしても使いたいなら私の4回目受験の時のように補助的に使う方がいいと私は判断した。

②SNSとYOUTUBEの使い方、繋がり方。
 FP1級は孤独と絶望との戦いである。
 しかしSNSの向こう側には同じ時間、戦っている戦友がいた。
例え自分の周りに受験生がいなくても、遠くで戦友がいることの心強さはあるだろう。其の方たちとSNSで繋がれる。情報共有ができる。これは一番の財産であった。自分以上の周回数を働きながら、実践しているツイートを見ると燃えるのである。自分などまだまだだな、と。
 最近はスペースの機能を使い、無言勉強会なるものを主催する人まで現れた。これはある意味モチベーションにつながる人もいるだろう。
 しかし反面、私はこう考えていた。四六時中youtubeやtwitterにアクセスできる環境が、実は問題集に向かう集中力を削いでいる、と。
 それらを見ればインプットされた気がする。情報を集めた気になる。でもそれを自分がアウトプットできないと、試験は答えられない。
 Twitterでは、こんな問題知っていますか?これがわからないので誰か教えて?誰か質問に答えて?どう勉強すればいいか教えて?連投する人、答える人いるが、私は四六時中Twitterを観ている人ではないし、それに満足して試験に向かう本質を忘れている人もいると思った。
 YOUTUBEのせいの先生、ほんだ先生の解説は確かに素晴らしいが、それだけを頼りにFP1級は合格できない。必ず問題集をやりきることが必要なのである。問題集をやりきるということは、結局己の弱さと向き合い、自分と戦え、と言われたような感じである。それは自分で乗り越えるしかない。 YOUTUBEの先生たちの解説は、非常にためになるし時間もある程度短縮できる。一人でうんうん悩むよりは、先生の動画を見た方が早いことは確かである。あてるや模試の予想問題はあくまで予想。最終的な知識の確認は自分がやらないと意味がない。
だから言いたいことは
・あくまで問題集に立ち向かえ。アウトプットから逃げるな。
・満遍なくやらないとまた落ちるぞ
 この2つは心の奥底にあった。

 だから私は試験の1週間前からTwitterの投稿をやめた。
 流れてくる情報は軽く数分見るだけ。SNSやYOUTUBEに夢中になるな。自己満足で予想問題あげても無駄だ。そんな事よりやることがある。
 試験直前期はゴールデンタイム。この期間に覚えたことは今まで積み重ねた時間より、大事な時間であることを自覚すること。

③問題集の周回と何時間勉強しましたの罠

 あまり周回できていない自分だから落ちたんだろうな。
最初は漠然と思っていた。しかし後になって周回数と勉強時間に拘って、努力する人は何かを見落としているなと思った。

 時間をカウントしている人もいた。今日は何時間、何分勉強したとTwitterにあげてくる人がいた。
 わざわざTwitterに自分の勉強風景を早送り動画で上げ始める人までいた。それが自分のモチベーションに繋がる人はそれでいいと思うが私はあまりおすすめしない。
 むしろ、どの分野のどの範囲をこれくらいやり、クリアできた問題はこれくらい、解けなかった問題はこれくらい。どの論点がわからなかった、解けなかったかを整理することが周回の本質であると考えた。だからエクセルで簡単な地図グラフを作った。

 最初はわからなくて当然。だから地図はわからないところだらけだ。当たり前だが、ドラクエでもレベル1の勇者はスライムを倒すのに精一杯で、いきなりラスボスのバラモスやゾーマを倒せないのと同じである。
 重要なのはわからなかったところの解説を読み、テキストだとどこに書いてあるかを確認する作業だ。
 ノートを作る人もいるが、私はテキストの余白に書き込んでいくスタイルだった。応用編はノートを作ったが、基礎編は作っていない。
 周回をすること自体が目的になっていないか?
 時間をかけて問題を解いた時間が目的になっていないか?
 今一度考えてみてほしい。

 周回の本質はわかる問題とわからない問題の仕分け作業だ。
 だから2回目、3回目と繰り返すうちに解ける問題が増える。
 解けない問題は何故理解していないか解説読む、テキストに戻る。この地道な繰り返しであると私は考えた。

4回目の受験。会場は3回目と同じS市郊外の会議室だった。
基礎編を一通り、マーキングミスなく解いて、見直し軽くして6割固いかもなという感触。でもきっと落とし穴あるんだろうな、と思っていた。途中退出を行い、お昼休みの時間を稼いだ。

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 応用編は2大問題集の「精選問題集きんざい」と「合格トレーニングTAC」がどこの年の問題を載せているかを、過去問年表をつくり、分析した。同じところを解説していたり、最新の過去問は別に解説されているのもあるが、一通りやりこんだ。穴埋めでは過去問からも出ていたから、そこも確認が必要であると考えた。前回の相続の穴埋め3900円。前々回の年金の割引0・1か月などマニアックなところも聞いてくるから要注意であると考えた。どうしても覚えられないものは、この昼休みの時間に再確認できるようノートやファイルにみるべきものをまとめておいた。結果的にこれは非常に有効だった。

自己採点は基礎編52点。応用編74点、合計126点だった。

これギリギリ行けたんじゃない?私はそう考えた。
基礎編は1問2点で合計2×50問で100点、これはわかる。
応用編の配点は実は出ておらず、計算過程も観られるため
応用編の参考点は出している人もいるが、それを元に計算すると
この126点計算となった。
2021.9は応用編が変化球で受験生を殺しに来ると睨んでいたが
穴埋め問題を多めに配置され、不動産は別物になっていた。

試験翌日の営業日。
上司に「前回はギリギリ(5点足らず)落ちましたが
今回はギリギリ合格できたかもしれません」と伝えると
一番上のお偉い方が見えて
「聞いたよ。すごいね。FP1級合格おめでとう」と握手を求められ「いやまだ発表出ていないのでわかりません」と答えるも握手し、おいおい、まだ合格していないし、自己採点なんでやっぱり落ちていたらどうしようと手に汗が止まらなかった思いがある。

実際は基礎編52点。応用編68点でギリギリ120点合格。
危なかった。実際の試験結果のPCのクリック。

マウスを押す瞬間震えた。
合格の赤い字が見えた瞬間、ほっとした。


やった。
私はやったんだ。
やり遂げた。
ついにFP1級学科試験に合格したんだと。
1人興奮していた。
心の中では泣いていたし、ガッツポーズをした。雨の日も風の日も桜の木の下でも、まわりがGWの10連休の時でもお盆でも正月でもずっとFP1級FP1級FP1級FP1級FP1級FP1級FP1級FP1級、ようやく狂気の沙汰プロジェクトが終わりを告げる。

ジョジョの空条承太郎は言った「やれやれだぜ」と。

迷惑をかけた家族にも、これからは少しは報えるかな。

でも実際は
勤務時間に確認したため
至ってポーカーフェイスで仕事に戻る。

次にすすめる。面接へ。
しかしそれは違う意味で困難を極めた。

(面接準備編へつづく)

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