FF16クリア後雑感

FF16一周目クリアしました。サブクエ、リスキーモブは全てクリア。石塔はクソ苦手なのでやっていません。大体45時間ほどプレイ。良かった点とか残念だった点とか雑に書いていこうと思います。とりあえず一言で言えばものすごく面白かったです。

プレイ済みナンバリングFF 2〜10、10-2、14(2.0〜6.4)、15

良かった点

・FFらしいストーリー

FF14でもそうなんだけど皆がふわっと思っているであろうファイナルファンタジーらしさ(クリスタル、大きな悪の帝国、抗う主人公たち、召喚獣、剣と魔法と少しのSFみたいな)を形にしたようなストーリー。そうそうこれだよって望んでいる展開と勢いがあれば多少はガバでも突き進め!ってファイナルファンタジーらしさ溢れるシナリオでした(褒めてます)
クライブがとにかく好感の持てるいい主人公だった。 少年期、選ばれなかった者でも努力を続け、ジョシュアの為に頑張ろうとする姿は応援したくなったし周りもそんなクライブを尊敬するよね。だからこそ母親の歪さと落ちる所まで落ちる流れはゲームを始めるフックとして非常に強く最後まで物語を見ようと感じた。
青年期、ベアラー兵として人間ではない扱いをされ泥水を啜ってたんだろうなと感じさせる序盤の暗さ(13年間の話が見たいけど見たく無い。FF14の回顧録的なものを出して軽く描写してくれません?)所々出る育ちと人の良さにプレイしてて嬉しくなった。シドやガブというかけがえのない友人との出会い、ジル&トルガルとの再会やアジトの皆の交流を経てだんだんセリフの声色が明るくなっていくように感じたのは声優の演技力の高さに驚いた。シドが亡くなった時は悲しくもありようやくクリスタルを一つ破壊し、宿敵の正体、もう一人の火のドミナントの正体も分かり物語も大きく動くのはわくわくした(公式放送でアルテマウェポンの存在を明らかにしてたのでラスボスの予想がついたのは少しだけ残念だった)その後のアジト虐殺は流石にしんどかったね…。FF14で誰かが不幸になるでおなじみ物語が大きく進展しますの説明があったから覚悟はしてたけど辛いよね。昔のゲームでは人が死ぬ所もドット絵や効果音で済んでいたのが今は良くも悪くもフルボイス、綺麗なグラフィックなのでまあまあメンタルに来る。直接死ぬ所は見せなくても綺麗なグラフィックで剣と血飛沫、悲鳴を聞かせられるとキツイ。だからこその17禁ではあるんだろうね
壮年期、いきなり5年後!?!?!?とびっくりしたけど壊滅した組織の再建や他国の戦争を考えるとしっかりしたストーリーラインなんだろうなと納得する。このゲームファンタジー要素は多いけど地に足がつき、どうしてこうなったかをちゃんと納得させてくれるので話も世界観も飲み込みやすく作ってあるのはとても良かったです。
他の二つもそうだけど壮年期、話が凄い勢いで進むので印象に残った所を上げるとやっぱり召喚獣バトル辺りの印象が強い。QTEはストレス要素だと感じるタイプの人間だけど演出が良くてボタンを押す楽しさを思い出したので演出次第なんだなあって感じた。タイタン戦のノリノリBGMでクライブザイフリートのダッシュ、何回デビルタイタン倒すねーんからオラオララッシュでボタン連打、3カメフィニッシュでこれ以上熱くなるバトルあるのか?からのバハムート兄弟共闘、宇宙まで行って合体してぶっ飛ばす最高のバトルやってオーディン戦何するんだ?と思ったら前哨戦で海割っての力量差見せつけてからのリベンジマッチでガチンコの殴り合い、ラストのアルテマ戦は怪獣大戦争総決算バトル!最後の幻想と究極の幻想!兄さんパンチ!!99999!!大満足!!!!!!!!!!

人とベアラーの関係を様々な視点で書いて理解を深め、クライブの人生を通して自我、人の可能性を見せてからアルテマもスケールの違いがあれど結局は人と変わらないってのを見せてぶん殴って終わらせたのはかなりスッキリしてて好みのお話でした。
でも自己犠牲エンドはやっぱ辛いわ…せっかくジョシュアを(推定)レイズして生き残らせたのにお前の帰りを待っている沢山の人を悲しませる結末になったのは辛いのでファイナルファンタジーチャレンジクリアしたらエンディング変わるとか無いですか?ないよね?

・戦闘システム

アクションに振っただけあって歯応えのあるバトルシステム。召喚獣が一つの時は物足りなかったけど三つ揃って何を組み込むか考えるのはとても楽しかった。アビリティが6個しか使えないのは足りなく感じるけど9個だとアビリティを打つだけでリキャストが回るし上手く構成考えてねって事なんだろうね。アクセサリーのリングによって難易度調整、こっちの方がいい装備だよねってカジュアルにオート関連を付けれるようにし、慣れた人には火力アップなどでやり込み要素を作っているのは面白い試みだと思った。
序〜中盤はフェニガルタイタンをメインで使い、終盤はバハムートの強さに気付いてゲームジャンルが変わってしまうくらい楽になった。人によって戦法がかなり変わりそうなゲームだから皆の構成見たいよね

序〜中盤
フェニ ライジングフレイム 転生の炎
ガル  ガウジ イグニッション
タイ  ワインダップ 激震
開幕転生の炎で雑魚を焼き、次に沸いた敵をイグニッションでまとめ激震、ワインダップやライジングフレイムで追撃。ガウジでゲージ削り

終盤
フェニ 裁きの雷 サンダーストーム
ガル  ガウジ イグニッション
バハ  ギガフレア ワインダップ
ギガフレアで雑魚散らしスタート、敵の攻撃次第でメガフレアorイグニッションでの雑魚散らしでリキャを回す


・ゲームの作り込み

世界観に説得力を持たせる描写、風景、会話が多くゲームにのめり込みやすかった。 中世辺りの建物、道具が多く剣と魔法のファンタジーだなあと感じさせ、何故そうなったかの理由付けとしてクリスタルによる魔法やベアラーを家具として使い潰すって解答が出てるので納得感が強かった。水道?ベアラー使えよば?怪我?ベアラーの魔法で治せよ。弓矢?魔法でよくない?爆弾?クリスタルの塊を投げればいいよね?みたいな文明が一定レベルで滞っている街の描写、はるかに発展している空の文明の遺産を使うはいいが改良はできないので結局既存の古い技術で増築してる建物は堪らない。
ファンサービス的小ネタも多く過去作を遊んでるとこれ◯◯じゃない?と感じる所が多くてFF色々遊んでて良かったー!となった。
街を歩いているとNPCが色々噂話をしているのも話が進むたびに会話の内容が変わるのでついつい足を止めてしまうし離れると声が小さくなっていくのは細かくて好き。アジトで暮らす人々の営みやシドを悪く思う一般住民、娼婦、男娼を買う男たち、どこにでもあるベアラー差別などバラエティも豊富で良い。終盤に出てきたクッッッッッソ話の長い商人から一度離れて戻ったら一生話の続き喋ってて笑った。

・ユーザに親切な仕様

アクティブタイムロアを筆頭に絶対シナリオを理解させてやるという意識が高く非常に助かる。話の展開が早く勢いで進む事も多々あるので今何やってるのか?こいつ誰だっけ?と思う場面も割とあり、必要な事柄をピックアップして教えてくれる機能は素晴らしい発明だと思う。
ハルポクラテスの備忘録にて用語の振り返りや、本編とは直接関係ないが世界の成り立ちなどがシナリオが進む度に徐々に解放され、ヴィヴィアンの解説にて自分たちが今まで何をやってきたのか、この国はどうやって成り立ったか、今誰が生きてて何をやっているのかを説明してくれるのはこのゲームだけで完結させて疑問をなるべく残さないというスタッフのこだわりが感じられて良かった。


・BGM

BGMも非常に良い。小さい祖堅さんをインストールして奏でる楽曲の数々はゲームを盛り上げてくれた。アジトの曲、タイタン戦の曲、リスキーモブ戦あたりがお気に入り。CD買います

・魅力的なキャラクター

キャラクターも良かった。
兄さんは言わずもがな、イフリートなのは何となく察してたけどリミットブレイク解禁のシーンはFF4の暗黒騎士からパラディンへのジョブチェンジを思い出すしFF14ユーザーとしてはゲーム中「ナイト」と呼ばれていたのに悲しい境遇と大剣を持って戦う姿に「暗黒騎士」みたいだなと感じていたのでかなり熱いシーンだった。自分の罪を認めて前に進むしかないと立ち直る所や持ち前の人の良さもあってかゲームをプレイしながらクライブの事をほっとけなくなってくるんだよな…。最後はある意味幸せなんだろうけど完全無欠のハッピーエンドも見たかった…
ジョシュアは生きてて嬉しかったし兄の為にアルテマを吸収する献身、相変わらずにんじんが食えない所で兄さんが察するシーンやフェニックスの変身、二人でバハムートを倒すのは熱いしシヴァを吸収した後ぶん殴るシーンは唯一呼び捨てでクライブ呼びで本気で怒ってたりと名シーン製造機。終盤精神世界で兄さんが立ち直るきっかけとして炎がどんどん消えていく世界で炎を灯したの兄さん!の一言なのはベタだけど大好き。
ジルもヒロイン…というよりはタフな女性、鉄王国編では自分の手をしっかり汚してケリをつけたのはあまりにもカッケェ召喚獣としての活躍はうん。月を見ていたの元になっただろうシーンはぐっと来た。兄さんは早く抱こう。な?
トルガルは愛嬌溢れる少年期から逞しく成長して頼りになる相棒、お前フェンリルかよ!?と思わせる戦闘力でコンボのお供として頼りになった。クライブが再開した時のリアクションが薄かったのが悲しかったけど擦り切れかけてたんだろうなあ…二人で離れ孤島に行くサブクエストは素を出せる相手なんだなあって優しい声を出してて良かった。
シドは自分の人生は復讐だけではないと気づかせてくれ、導いてくれた(フーゴも復讐鬼になってしまいクライブと似たような点はあるけど友人の差だよねと進めてて思った)。 メタ的な役割として間違いなく死んで後を継がせるだろうなと思ってはいたけどここまでの展開で軽口を言う余裕も無かったクライブとやっと打ち解けてきた所での死だったから悲しかったよ。
ガブは最初出てきた時のお調子者の印象は最後まで変わらなかったけどアジトの皆を家族として大切にする思い、滅茶苦茶優秀な斥候能力にある程度戦える人間とあっていつ死ぬかヒヤヒヤしてたから最後まで生き残ってくれて本当に良かった。実際5回くらい死にそうだったよね?殺す殺す詐欺か?赤ちゃんを見て人の時代を歩いていくんだって泣いた時はこっちまで泣かされた。
叔父さん、初登場でのクライブ面白ポーズで笑ってたら泣きの演技が混じり始めて本物だと抱き合うシーンこのゲームで一番好きまである。砂漠での旅などコメディ要因っぽく見せておきながら経済、政治面で非常に強くロズフィールド家ヤバいやつしかおらんな?
他にも沢山のNPCのキャラの日常や豊富なサブクエストで皆愛着を持てたり本気で嫌いになれるように描いてるのは上手く作ったなと。

敵陣営だと一兵卒から始まり圧倒的な力を持ちながら一人の女のために全てが狂ったフーゴ、寂しさと父性を求めもしかしたら救えたかもしれないベネディクタ、本当に可哀想だけど国の矛として正義を成し遂げ、脅威として立ちはだかり最後は和解し共に最終決戦に挑んだディオン、自我を捨てたと思ったけどそんな事はできないし最後は自我たっぷりの狂演を見せてくれたバルナバスと魅力たっぷりのドミナントたち。
「神」として物語の元凶であり超越した力を持ちながら本質的には人と変わらない自我を持っていながら手を取り合う道を選ばず人を滅ぼして新たな世界を創世しようとしたアルテマ(ここ人とベアラーの関係と対比させてんのかなーとか思った)。嫌なやつだなーってプレイしてたけど最終決戦でだんだん余裕が無くなってきて悪役のテンプレみたいな捨て台詞のオンパレード言い出した時はなんかもう結構憎めなくなってたし気持ちよくぶん殴れたよね。

・快適なロード

システム的に良かった点を挙げると、とにかくロード時間が少ない。PS5の最適化本当に凄い。シナリオが休む暇ないしサクサクできるおかげで良くも悪くもぶっ倒れるまで遊べるし敵の攻撃を回避できなくなった時が休むサインみたいになってた。たまーに入る実質ロード部分である扉を開ける時のR2なんかはもう逆に癒しまであったよね。


個人的に残念だった点


・石塔がクソ
・それなりに話が重いので流血、グロ描写のオンオフが欲しかった。割と平気な方ではあるけどメンタルに来る時は来る
・街、拠点等でのダッシュが出来ないのでモタモタ歩いてるように感じ爽快感が薄れる。アジトでの植物園にいくのが遠いのでどこかに中継欲しかったよね
・フィールドマップでのセーブが出来ない。地味なストレス
・石塔がクソ
・チョコボに乗れるのは便利だけど一々乗るコマンドを押さないとだったりカメラの視点変更で逆方向スタートになることがある。地味なストレス
・ダンジョンでミニマップが無いのは思想として理解も共感もできるけど街のマップが簡素すぎて迷うことが多々ある。滅びろロストウィング!本当に滅びた…
・リスキーモブの位置を掲示板でしか確認できず、スクショを撮って睨めっこしてた。一度見たら道具欄あたりで確認できるようにしてほしい
・ボタン変更が3種類しか無く自分で決めれるようにしたい


総括

新しいファイナルファンタジーでありながらどこか懐かしさも感じる世界観を作り上げ、説得力のあるグラフィック、高品質の音楽、名演ばかりの声優により物語に夢中にさせ、完全一新したシステム(そもそもFFは毎回ほぼ別のシステムですが)で間口を広げ、疑問点や不満点をなるべく少なくするユーザー目線の対策で豊富で必ずクリアさせるというサポート。 スクエニ第三開発事業本部の本気とゲームへの想いを感じました。 ネットではプレイしてるからしてないのが分からない連中の悪口も目立ちますがそれ以上に自分で触って遊んだゲーム体験として素晴らしいものだったのでプレイして良かった。傑作です! とりあえずファイナルファンタジーチャレンジ遊んできます!!
あと絶対メティオ落ちてくると思ったら何にも関係無かったのだけは吉田逆に狙ったでしょ!


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