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嘉之助 2022 Limited Edition (ABV 59%)

2022年8月頭〜8月末あたりまで関空免税店で12100円で転がっていたので試しに出張者に買って来てもらいました。

樽熟成の焼酎は何度か飲んだことがありますが、米焼酎樽熟成のウイスキー原酒がヴァッティングされたウイスキーを飲むのは私にとって初めてです。
実は9月に飲んだのですが、開栓直後は硬すぎたので時間を置いて10月末の今に至ります。
ネットによると、嘉之助蒸溜所のシングルモルトジャパニーズウイスキー第3弾。
2017~2019年に嘉之助蒸溜所でノンピート麦芽で蒸留したウイスキーを様々な樽で熟成させ、シェリー樽メインで3年以上熟成させた様々な原酒をヴァッティングさせたのが今回のボトルとのこと。
もちろん米焼酎樽も構成されています。

香りはシェリーのレーズンがメイン、かと言って嫌なサルファリーは存在せず、色の割にシェリーのネガティブな部分を上手に抑え込んでる印象。
後はハチミツとチョコレートとコーヒー、プラムとその後ろに響ブロッサムハーモニー2021と似たようなサクラがいます。
焼酎の香りもしますが嫌な感じはせず、香りはmellowのキャッチフレーズの通りです。
開栓直後の嫌なアルコール臭が無くなっています。

味わいは口当たりがハチミツの非常に滑らかな甘さで始まり、おぉ確かにmellowだと思った直後、焼酎のスパイシーさと甘さとアルコールの刺激が口を覆うので今まで体験したことの無い味わいの変化になかなか驚きます。
良い意味で香りからは全く想像がつきませんでした。これなかなか美味しい。
フィニッシュはバニラが急に出始め中程度に伸び、口周りにアルコール由来の刺激が残ります。
焼酎樽がしっかり仕事してるということと、キーモルトのシェリー樽熟成原酒のタンニンはもちろん表に出てくるもののタンニンがすぐに切れてくれるので不快感が無く、上手に仕上げています。

加水すると香りは更にまろやかになるので正にmellow。
少し焼酎感が前に出てきますね。
味わいはハチミツの甘さが際立ち、ストレートで感じた味の変化があまり無く、味わいの移ろいが非常に滑らか。
フィニッシュは短くなりますが、その対価には十分すぎる程の甘さを際立たせ、3年熟成とは思えない仕上がりにただただ驚きました。

ロックはもう期待通りで香りはシェリー感があるのですが焼酎のそれもいます。
とにかくロックにしても香りが負けません。
味わいはあれですね、焼酎とウイスキーの良いとこ取りです。
甘いうまいコクがある。

ウイスキー好きは加水、焼酎好きはロックがオススメですね。

私は新興蒸留所の中では静岡蒸留所が好きなのですが、この先が楽しみという意味も含めて個人的には静岡蒸留所の次に気に入りました。
新興蒸留所はやはり尖り続けていてほしいですね。

↑静岡蒸留所のWSが好みで2017のnew makeは格別です。個人的にですが。

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