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Wemyss Malts Bowmore 31年 1988 Peat & Peppermint (ABV 50.2%)

195本ボトリングのシングルカスクストレングスの1988年ヴィンテージのボウモア31年。

香りは優しいオレンジピールのシトラスに潮っ気とダークプラムに少しのミントとピートで全体をフローラルがしっかり覆ってました。
1989年にサントリー資本の介入により蒸留器のメンテナンスや樽の更新が行えるようになりこの頃からパフューミーなボウモアは消えているようです。
蒸留器をキレイに洗浄したら消えたとかなんとかかんとか…本当かどうかは不明です。笑
このボトルは1988年蒸留ですのでほぼ最後のパフュームボウモアですね。

味わいはダークチョコと濃くない複雑なウッディさ(笹?)と潮っ気、全体的に非常にクリーミーでフローラルで複雑。
複雑ですがしっかりとまとまっています。
全体を見通すとパフュームのような気もしますがそこまでのインパクトは無いので80年代を敬遠する方でもこれなら飲めるのではないかと感じました。
それと微塵も50%のアルコールを感じません。
唯一残念だったのはフィニッシュが非常に短いこと。
最後の最後にクリーミーでフローラルな雰囲気からジワジワとピートに移ろいでいくのを期待したのですがピートがなかなか顔を出さずにそのまま消えていきました。
何のホグスヘッドかは記載していないですがバーボンだと思います。
加水すると香りはフローラルが爆発。
イメージで言うと飲み干したグラスの10分後以上のグラスアロマ級の香りです。
味わいはちょっとウッディさが強まるので全体のバランスが崩れてしまうと感じました。
それでも非常に美味しかったです。

個人的にはこのパフュームボウモアはボウモアの歴史を知れた意味でも非常に良い経験になりました。
私にとってはよく聞くネガティブ要素よりポジティブ要素が圧倒的に上回ったので高額でしたが購入して良かったと思えたボトルでした。
日本だと10万円弱でマレーシアだと7万円程。
マレーシアの方が酒税が圧倒的に高いのですがこの価格逆転の理由は不明です。
需要と供給のせいでしょうか…と言っても日本でもそんなに需要なさそうですが。


2022年4月2日更新
香り成長しました、theパフューム(石鹸)です。笑
味わいの奥行きは甘味/スパイス/ピートの曖昧さ/後味のバニラが伸びてます。
スパイシーが良い感じに後ろに隠れてアクセントで存在するようになったのでバランスが開栓直後よりもっと良くなりました。
全体を通して見るとやはり余韻が弱いのが残念ですが口当たりの感動は相変わらずです。

ロックは初です、恐れ多くて出来ていませんでしたが酔いに任せて試しました。
香りはやはりパフューム。笑
味わいは口当たりのソフトさと徐々に出てくる甘味、余韻がストレートに比べ長くなるのでこれはこれで良いですがこの手のロックの味わいは1万円くらいのウイスキーで味わえそうな感じなので価格を考えると微妙ですね。
美味しいんですけどよくある美味しいちょっとピートの効いた深みのあるオイリーなロック。
という感じです。

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