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Octomore Edition 12.1 The Impossible Equation 5年 (130.8 ppm, ABV 59.9%)

2021年の12年目Octomoreシリーズ。
.1はシリーズ基準のScottish Barley。
大麦はスコットランド産100%で.2と.3と同様concertoを使用。(.3はアイラ産100%)
日本では昨日の2021年12月13日販売開始ですね。

12.1に出会えた場所は2021年12月11日にマレーシアのクアラルンプールで開催されたWhisky PLUS 2021テイスティングイベントのBruichladdichブース。
12シリーズのボトルが全てあるかどうかは会場に行くまで疑問でしたがちゃんと並んでおり、興奮した私をサプライヤーが受け止めてくれました笑

もちろん12.2のSauternes Caskも12.3のIslay Barleyも購入。
左の10年(3rd edition)は2018年9シリーズなので今回とは無関係。

ちょうど2021年11月にマレーシアに正式に12.1がインポートされたとのことですが通っている酒屋4店舗では見かけないのでまだ卸されていないのかもしれません。
原酒構成は以下の通り。

・full term maturation in first fill american whiskey casks

つまり1st fillアメリカンオーク樽で5年熟成させたもの。
ちなみに12.2が1st fill(50%)/2nd fill(50%)アメリカンオーク樽で3.5年熟成させたものをヴァッティングさせてシャトーディケムの1st fillソーテルヌワイン樽で1.5年後熟。
12.3が1st fillアメリカンオーク樽(75%)とフェルナンド・デ・カスティージャの1st fill ソレラPXシェリー樽(25%)それぞれ5年熟成させてヴァッティング。
ということで繰り返しになりますが12.1の1st fillアメリカンオーク樽熟成が基準となっています。

香りは土臭さのピートとサルファリー、レモンとオレンジの柑橘、少しグレープフルーツ、12.3程ではないですがニューポットの甘いモルトの香りといったところですね。
ピートを除けばしっかりフルーティ、5年でこの仕上がりはさすがOctomoreです。
味わいは口当たりこそ蜂蜜の甘さがありますがすぐにガツンとピートが覆います。
ちゃんと濃厚なオイリーさもあるのでドライなピートの刺激だけではありません。
しかしアルコールの刺激は12.1/12.2/12.3の中では一番強いですね。
今はネガティブな側面ですが開栓してからの成長に期待が出来るというポジティブな側面でもあるのでこれはこれで楽しみです。
ちなみに洋梨とリンゴとスパイスも感じれるのでアードベッグ寄りかも。

加水すると土臭さのピートが淡くなってこの中にサルファリーが溶け込んだような感じになり、フルーティさとモルトの甘い香りが出てきますね。
味わいはストレートに比べると甘味が強くなりそして全体的に広がります。
ピートは弱まるというより全体に広がります。
アルコールの刺激も弱くなってなかなか良い感じですね。

ロックにすると土臭さのピート香が更に弱まりモルトの甘い香りとライトフルーツの香りが少し残る。
味わいはオイリーなピートのおかげで甘さがちゃんと残り、スパイスもそこそこあります。

個人的には加水が一番良くてロックがそこそこ、ストレートは半年後が楽しみといったところですね。

もちろん私の中では12.1/12.2/12.3の順位はありますが、私の舌は気分と体調とストレス具合で欲するウイスキーが日々異なるので全くアテになりません、嗜好はそういうものと言い訳にしています。笑
ので、もし気になるのであればBarで飲み比べすることをオススメします。
Barの空間と音楽と雰囲気を味わいながら是非Octomoreを楽しんで頂ければと思います。

※ピート好きな私のテイスティングコメントです。
ピートがダメな知人言わく一般的には甘くないようです。
12.1/12.2/12.3の中では12.2が甘いとのことです。

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