【学級通信】(高校1年:第029号)防災はこれから一生付き合う課題
2017-11-20
1.防災訓練
防災訓練が終了しました。生徒の皆さん、いかがでしたでしょうか?いつぞやからか始まったこの制度は、教員の立場からすれば、正直辛いこともあります。この学級通信も宿泊明けの土曜日に書いていますが、この日は帰宅後に4時間くらい寝て、15時くらいに昼ご飯食べて、さらに5時間くらい寝て、夕ご飯食べて、それでもまだ眠い状況です(きっと皆さんも同じ状況でしょう)。こんなことを赴任してから4年連続でやっています…。まあ「辛い」ことに間違いはありませんが、こういった経験も大切だと思います。実際、被災して学校に宿泊したらこういった状況で寝泊まりするのですから。
学校に泊まるとなると…イベント→ワクワク→はしゃぐ、防災訓練ではなく、お楽しみ会となってしまう子たちが出るのではないかと心配しましたが、最後に書いてもらったリフレクションシートを見ると、皆さん、今回の体験から何かしらを学んでくれたようで安心しました。いくつか紹介します
2.皆さんの振り返りより
● ケータイなくても割と平気だった。夜お腹減った。朝、寒かった。疲れたけど、一生に一回の訓練なので頑張った。
● 風呂とかご飯とか我慢しなきゃいけないと思った。被災したときのイメージがわかった。周りと協力するのって大切だと思った。助け合いが大切。
● 本当の災害時は不安なことの方が多く、極限状態なのだろうと考えると恐ろしいと思いました。普段から簡易トイレ持ち歩いたり、三角巾の使い方を忘れないようにし、今日の記憶を大切にしたいと思いました。
● 訓練でここまで疲れたから、本当だったらすごくみんなイライラしているし、そういうときに何か手伝えるようにできたらいいと思った
● 3.11から日本の防災意識が高まっていく中で自分には関係ないと心のどこかで思っていたが、こうして訓練を受けたことでまだまだ甘いと実感させられた。正直、この環境下で長期間生活するのはストレスがたまると思う。
● 就寝時、馴染みの人たちだからなごやかな雰囲気だったけど、もしこれが、他人と同じでいたら寝られなかったろう。毛布かけるのですら、トラブルが発生していただろう。
● 毛布のほこりがすご過ぎて…まあ当然、震災のときなんか綺麗なものなんてないですからね。
● 普通に楽しかった。でも、本当に震災が起きたら、もっと深刻だし、こんなんじゃないんだろうと思った。もっと深く考えようと思った。
● アルファ米おいしかったです。そんなにお腹も空かず耐えられました。スマホが使えない状態でしたが、これも全然耐えられました。でもすごい眠いです。
● 今回の宿泊防災を通して、床が硬くて寝られなかったり、食べ物が限られていたりしたことで、被災地の人たちはいつもこの生活をしていることがわかった。自分の中の災害のイメージが改めて恐ろしいものだと感じた。
● 学校に泊まるのは初めてでした。夕飯は少なくて、スマホも音楽もないというのは初めてだったので疲れました。スマホがないと人との会話が増えたり、布団がなかったから毛布で工夫したりして、意外に楽しかったです。
● 防災訓練を終えて、一番寝るのが大変でした。床が硬くて寝にくかったです。みんなで寝ると狭かったし、大変でした。
● いざ本当に震災が来たと考えると正直キツイ。1日だから余裕だったけど、何日もって思うと嫌だと思った。でも貴重な体験ができて良かった。
● 起きたときめっちゃ寒かった。東北はもっと寒いから本当に大変だと思った。アルファ米は思った以上にまずくなかった。ただずっとあれを食べるのはとてもつらいと思った。
● 担架や止血の方法を教えてくれる消防士の方が面白かったから楽しく学べた。もし今回学んだことを生かせるときが来たら、自分から率先して手伝いたいと思う。
● 毛布もほこりっぽかったし、夜は寒くてなかなか寝つけなかった。災害時はこんな思いをしなくてはならないのかと思う。今の普通の生活が幸せです。
● 被災したときは今回よりももっと大変なことになるのかと感じた。日常の生活というものがいかに恵まれているかを身をもって感じられた。
● 冬とか寒い時期に被災したら寒すぎて耐えられないと思った。日頃から地震があったときのことをよく家族と話そうと思った。
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