【第11回】情報リテラシー論

今回のテーマは「苦戦する紙媒体と電子書籍」です。

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新聞の発行部数(右上の表)は、2000年から2020年の間で7割程度も減少しています。特に、スポーツ紙は20年間で発行部数は半分以下になっています。

新聞の発行部数は、インターネットが初まった直後から減少傾向にあります。2007年に団塊世代の退職時期が訪れた(社会に出なくなる)ことで、新聞離れは益々減少していくと考えられています。

そんな中、新聞社はweb版に力を入れようとしていますが、有料版の購読者は少なく厳しい、というのが現状です。新聞を買わなくても、無料でニュースを知ることができ、ネット移行しています。

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しかしながら、日本は世界的にも新聞を読んでいる国なのです。日本の識字率が高いことが要因の一つとして考えられます。一方で、公用語が英語でない国であるインドや中国の新聞の発行部数は伸びています。

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日本では、News Picksという紙媒体のない新しいニュースメディアとして注目されています。独自記事を出し、有料会員制にして付加価値をつけています。

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新聞だけではなく、雑誌も発行部数は減少しています。例えば、「小学◯年生」という雑誌のシリーズはかつて「小学一年生」から「小学6年生」まで発行されていましたが、今では「小学1年生」しか発行されておらず、全学年を対象にした「小学8年生」が発行されています。

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dマガジンでは、月額を支払うと多くの雑誌が読み放題になります。このシステムが、雑誌が売れなくなった要因の一つとして考えられます。

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2016年は電子雑誌元年と言われています。2016年頃から雑誌(特に週刊誌)が売れなくなってきました。

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ネット移行したことにより、一部の有料記事にしか利益が入らない状態になって異しまうと、記者が十分な収入を得ることはできません。これが改善されていかなければ、将来ジャーナリストを目指す人は減っていくと考えられます。

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書店の数も減少してきています。1999年から2020年の21年の間に店舗数はおよそ半数となっています。

また、本の出版は個人でも一冊単位からできるような時代になりました。(コンビニなど通販だけでなく実際の店舗におくことができるかも。。。)

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紙の本が売れなくなってきた分、電子書籍で売り上げを補うことができています。

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漫画では、「週刊少年ジャンプ」は値段を下げることなく(価値を下げることなく)、Web化に成功しています。

また、最近のスマホで読む漫画には縦スクロールに対応したコマ割りの縦読み漫画も増えてきています。


今回は、ここまで!!

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