見出し画像

新サービス「ゼロカーボンゴー」をローンチしました!

株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※Twitterもやっています!

アイリッジでは7月に、新サービス「ZERO Carbon GO!(ゼロカーボンゴー)」をローンチしました。
企業が自社のCO2排出量を削減するためのサービスで、カーボンクレジット販売(カーボンクレジットを購入することで自社が排出したCO2を削減できるサービス)と、カーボンオフセットツールの提供(導入企業のお客様にCO2削減の意識を高めてもらい、排出量を削減するクレジット購入サービス)の2種類を提供しています。
まだまだカーボンオフセットに関する商品やサービスが少ない日本ですので、業界を広げていきたい、と思っており、今回、noteでも紹介したいと思います。

<目次>
1.「ZERO Carbon GO!」とはどんなサービスか
2.「ZERO Carbon GO!」の構想が生まれた瞬間

1.「ZERO Carbon GO!」とはどんなサービスか

「ZERO Carbon GO!」は、
テクノロジーで「環境にいいこと」を実装するためにカーボンを社会のみんなでなくしてゆく!
というコンセプトでサービスを提供していきます。

このコンセプトを実現するために、「ZERO Carbon GO!」は、2種類のアプローチを提供します。

まず、「カーボンクレジット販売」
カーボンクレジットを購入することで自社が排出したCO2を削減できるものです。取扱うカーボンクレジットは海外のものを中心に、「再生エネルギー」「森林保護」「植林」「水力」と多様に用意しました。

さらに、「カーボンオフセットツールの提供」の「ZERO C Plugin!」
これは、エンドユーザーである消費者が購入する商品や配送、または移動に関わるCO2排出量を可視化して、オフセットできるサービスで、Webサイト・ECサイト・アプリ用の埋め込みツールを提供するものです。
導入企業のお客様に自分が購入、利用する際に発生するCO2の意識を高めてもらい、排出量を削減するクレジットを購入していただくサービスということですね。もちろん、クレジットの購入とまではいかず、可視化だけ提供することも可能です。

2.「ZERO Carbon GO!」の構想が生まれた瞬間

実は、この「ZERO Carbon GO!」は、数年前から構想していたのですが、去年サンフランシスコに旅行に行ったときに、よりサービスが描く未来がクリアになりました。

アメリカでは、飲食の際に必ずといっていいほどカロリーが併記されています。ハンバーガーを1つ食べると300kcal、カフェラテを1杯飲むと150kcal…というように、自分の健康に関する関心が数値でもわかるような仕組みが浸透していることに驚いたわけです。
そのとき、同時並行で関心を寄せていたカーボンニュートラル/カーボンクレジットのビジネスも、いずれ同じレベルで人々の関心が高まるのではないか、と感じました。

さらに、カーボンクレジットのプロバイダーとして、ケニアのナイロビで行われている面白い取り組みについても話を聞く機会がありました。
ナイロビはまだ電気なども通っていないエリアが多く、個人宅が日常生活で使うエネルギーは木炭でまかなっているのだそうです。
木炭を燃やすわけですから、当然のことながら、排出される二酸化炭素の量も多くなりますし、閉め切った環境で使えば一酸化炭素中毒になりやすいため、人体への健康問題にも影響を及ぼします。
その会社は木炭の代わりの代替エネルギーを提供する技術を持っており、それを利用することで二酸化炭素の排出を抑えることができるそうで、抑制した量をカーボンクレジット化して収益につなげています。
これは、
・木炭を作るための森林を伐採する必要がなくなる
・木炭を燃やして生活していたナイロビの人たちにとっては、二酸化炭素の排出を減らせる
・人体への健康リスクを軽減できる
・カーボンクレジットが必要な先進国の企業は、彼らが生み出したカーボンクレジットを購入できる
というWin-Winの関係を実現できていて、ケニア以外へも広げていくそうです。

思い起こすと、私がMBA取得のためにミシガン大学を選んだのも、Social Responsibility Investment(社会的責任投資)を学びたい、と思ったからでした。
企業としての利益を生み出す活動と、自然や環境を守る取組みは、両立できるのではないか。
これから先、企業が社会や環境などに与える影響はより大きくなっていくのではないか。
そんなふうに当時から注目していましたし、アイリッジでもいずれそのようなサービスを手がけていきたい、と考えていたところもあり、今回の「ZERO Carbon GO!」のリリースにいたったわけです。

・・・といっても、すんなりとビジネス化できたわけではありません。
なぜ、アイリッジがやるのか。
アイリッジが手がけるとしたら、どのような形にするとよいのか。
いろいろな人と考え、語り、ようやく形になった、という実感があります。
次回はサービス開発の中での苦労話も、少しだけ、お話ししたいと思います。

よかったら、Twitterもフォローしてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?