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詩・小説

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思いついた言葉の倉庫です。 たまに深夜のテンションで小説も書きます。
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【短編小説】ブラックホール病

ねぇパパ 「ねぇパパ、私はいつまでここにいなくちゃいけなの?」 娘のシルビアが曇りガラスの向こうに何か絵を描きながら言った。 「そうだね、もう少し、かな」 「もう少し?もう少しってどのくらい?」 屈託のない目でこちらを見てきた娘を見て唇を噛み締めた。 「そうだな…」 考えるふりをして下を向いた。いろんな感情が私を襲ってきたのを娘に悟られたくなかった。 「ねぇパパ!」私に考えがあると言わんばかりにシルビアが声を上げた。 「パパのいた場所で一緒に暮らせばいいんじゃない?」 「パ

♡が足りない!【オリジナル曲】

それなしじゃ生きれない 限界のpoison 憂鬱な月曜日にフラッシュライトを焚いて 合図を送るよSOS 君なしじゃ生きれない 既読のつかないLINE 暇なわけじゃないのにずっと画面をいじってる 放り出したいTuesday 部屋の隅に転がるイヤホン 無くしたはずのあのドアのkey one more time 転がって 有限の♡消費して ショーを見して 疲れた体に鞭打って 遊びつくすには時間が足りない! 夢なしじゃ生きれない 正解のanswer 来週の半ばくらいに語り合お

シーツを被ろう【オリジナル曲】

いつも最後は いつも最期は ダメって言う君は大人になってしまった それじゃ最後に それで最期に また 約束して さよなら ある日の朝 目が覚めたら気づいてしまったんだ  僕の被るシーツの汚れに 遊園地で会う 君を待った とりあえず今日は楽しくなりそうだ だって 忘れ物もないし チケットも買ったし 改札口の向こうを見た ポケットの中で繰り返す その着信で僕は現実に引き戻される いつか君との約束を 果たせるはずの明日になるまで あと少しの時間 まだシーツを被ろう ベアとシー

伝説のあの剣【オリジナル曲】

ほら 朝日が昇る  カーテンを開けて 眠れない夜にさよならをしようよ 窓の外に見える 散歩中の足跡を辿って 冒険しようよ 海沿い その先の橋を息を止めて走った 伝説のあの剣は君の家の庭にあるんだ 改札を足早に過ぎる人波の間で 伝説のあの剣を 手に持つ君があの日にいたんだ 4コマ漫画ベアとシーツのイメージで作りましたʕ•ᴥ•ʔ

月が綺麗でした【オリジナル曲】

その日 僕は そっと画面を閉じて 流れた涙と一緒に 夜の道を影と歩く 言ってないのに 聞いてないのに 流れ流れる声に溺れては もうムリかも どうせこのまま 誰も彼もいなくなる 月が綺麗だった    (今宵もそうでした) 向こう街の明かりの中 (迷う人生でした) 引き留めるその熱で  (我に返りました) 月が綺麗と見上げた  (だから泣きました) 曲も作って動画にしてみました。 300円で買ったマイクで一発どりしてやりましたよ!ガハハ!!楽しいな!!