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詩・小説

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思いついた言葉の倉庫です。 たまに深夜のテンションで小説も書きます。
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#人生

【短編小説】ブラックホール病

ねぇパパ 「ねぇパパ、私はいつまでここにいなくちゃいけなの?」 娘のシルビアが曇りガラスの向こうに何か絵を描きながら言った。 「そうだね、もう少し、かな」 「もう少し?もう少しってどのくらい?」 屈託のない目でこちらを見てきた娘を見て唇を噛み締めた。 「そうだな…」 考えるふりをして下を向いた。いろんな感情が私を襲ってきたのを娘に悟られたくなかった。 「ねぇパパ!」私に考えがあると言わんばかりにシルビアが声を上げた。 「パパのいた場所で一緒に暮らせばいいんじゃない?」 「パ

最果てのパラレル

地球の裏側に行きたいんだ  まだ誰も知らない僕だけが知る世界に 幾日もの拷問をまた繰り返している日常から僕を救って (どうにか生きなくちゃ) 最果てでキミに会ったけれど 可哀想に感情が一切ない 言葉の残骸かき集めては口にするよ  不味くても吐き出さないでいて 誰かのせいにしたい 誰かの声にしがみつく 誰かのせいの死体 誰かの生にしがみつく   回って周って巡って行き着く先は 地球の裏側に行きたいんだ また 誰も知らないキミだけがいる世界に 幾日もの拷問をまだ繰り返してい

この時代

愛想笑いが上手でうまいこと人生を綱渡り って可哀想に承認欲求だけは満たされない 「あの子より私が可愛いのに」 綺麗事で感情のお掃除  その分のお金を稼いで 時間も愛情も物足りない あのカルト集団に貢ぎましょう クソが どうやったってドロ沼の人生 待って どうせみんなゴールは同じか 泣いてもいいでしょう? 笑ってもいいでしょう? 誰かのスマホの画面に収まったとしても 許せないでしょう? 許せないなら あなたの言葉を紡いだ あなたでいてよ そのお薬を飲んでも 痛みは最高潮のまま 弱音なんてみんな聞き飽きているの 「あなただけ辛いわけじゃないのよ」 地獄の道に先立って行くのは善いことを押し付けられる人 それで空っぽになった心に全体重をロープで括って 切な どうやってたらもがかなくて済むの? 待って どうやったって痛みは感じるの 泣いてもいいなら 笑ってもいいなら 誰かのスマホの画面に収まってもいいよ だって許せないでしょう? 許せないんだよ あなたの言葉を紡いだ あなたを返して あなたの言葉を紡いだ あなたがいいから 愛想笑いが下手になった理由は必要ないでしょ って自己肯定感を高めて嘘つく画面の向こう側