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詩・小説

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思いついた言葉の倉庫です。 たまに深夜のテンションで小説も書きます。
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2023年7月の記事一覧

もっとたくさん拍手して それは最高の讃美歌になるから きっと心の奥底で反逆者になっても その拍手でもう一度 信者になれるから 生まれ変わることを許してもらえるから

『絶対〇〇!っていう人は絶対信じちゃダメだよ。 絶対大丈夫!っていう人は崖の淵に立っている君の背中を押すし、 絶対ダメ!っていう人は君のアイディアを盗んで走っていくからね。 君は絶対に信じてくれないだろうけど。』

『夏の音がした。去年の終わりに願ったことを思い出しながら階段を登る。ふと、目が止まるその字には懐かしさが感じられた。震える文字で「大切な人たちが笑顔で過ごせますように」と書かれていた。胸がキュッと苦しくなったので急いで階段を登り切った。あなたは最後まで誰かの幸せを願ったんだね。』

午前3時になったら 夜の海で溺れる 消費したレシート 生きてたことにしといてよ さめざめと それでいて大胆に その生活を終わらせよう 朝日が窓を抜けたら 目を瞑って起きよう ゴミ箱の中でうめく ソレに気を取られないで 後始末は もう終わっているでしょ? その生活にどうか終止符を

ほんのちょっとの出来事でいじけてみたり 曖昧勝手な噂で悲しんでみたり 憂鬱な雨の日に出かけてみたり 僕は一人になりたいんだって もう言ってんのに 前からずっと思ってた 君は愛に飢えている 不安ならどっか行ってよ  優しさだけが欲しいんなら  僕じゃない誰かをあたってよ

紫陽花が咲く その涙に触れて それで写真を撮ったら 君に送ることにしよう もうずっと繰り返しているけど 返信がないのが当たり前になったけど 涙が溢れてくるから その間だけの紫陽花を見て欲しいんだ

聞かせてほしい声を呼びながら迷っている 支えきれそうにない不安とか苦しみを 走ることで気を紛らわせ 踏んだ草の痛みも知らずに 潰れた声で大泣きしながら 僕の答えを探しに行くんだ 答えはないと知っていながら 僕の答えを探しに行くんだ

夢隠しの雪降る空には光る星が踊り続けている ずっとカーテン揺らす風が good night 囁いているの 消える世界 夢を乗せた紙飛行機は紺色の空へ飛んでいく きっとカーテン揺らす風が good night 乗せていってくれるよ 消える世界 we're going tonight

君は街のはずれに咲く花のよう 何があっても一人で生きていく 着込んだ服で隠している全てを  曝け出さずに独りで悩んでた 僕はずっと知らないふり 君はそれをわかっていたんだろう もう戻らないあの姿を僕は今でも思い出している 苦しいなんてもんじゃない 夢ならいいのに 夢ならいいのに

祭壇に添えた老人は粒々の涙を流し始めた 蝋に似た生活のせいで 彼女のことを忘れてしまっていたと… 帰ろう ここにはいない 帰ろう 彼女はいない

目指した場所に僕ら行くんだと言い聞かせて 覚めた夢を見続け 凍えそう でもまだだよ ゆっくり歩く草原の先に 求めるものはあるんだろうか 大したものは持ってないけど 確かな勇気はここにあるんだ