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詩・小説

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思いついた言葉の倉庫です。 たまに深夜のテンションで小説も書きます。
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2023年6月の記事一覧

相変わらず口減らずでまったく疲れる 望んでもいないことをよく喋れるもんだ あっちこっちで乱れる人間関係に 愚論撒き散らしては知らぬ顔する人

白黒くるくる回る戦場で  カラフルぱっぱらーバカな人間は ずっと同じことを繰り返している 何が正義で悪なのか  誰も教えてくれないから 当然僕らは間違って傷つけあう それに伴って夢をみる

乾いた風 頬を切って乱れる 夜は続く あなたの命  闇に紛れ 全部消える 捨て猫の声が響いている 考えることもできなくて  ひとりのままで アクセルを踏み続ける景色が消えて暗くなる 終わりが近づいても鳴き声は繰り返す

酷すぎるこの世界 真実だけになっても 私はずっと許さない あの子の真実を 潰されていく未来 生贄の子は誰? 臆病すぎる私には逃げるしかなかったの 甘えて甘えて苺ジャムのような酸っぱさは 切りつけ裁かれ血溜まりの池になったよ

つかぬことをお聞きしますが あの子を攫っていいものでしょうか? 日々を嘆いて命を粗末に扱うあの子が可哀想で 私にしてやることがあるのなら あの子をこちらに攫いたいのです すり減るばかりの笑顔はたちまち血も涙もない鬼へと変わる

いけないことだと知っていますが 私をどうか彼方へ連れて行って 夢は砕かれ面は爛れて  これじゃ見せ物 だからどうか

洗い流した後の染まった赤を 誰のせいにしようか迷っている僕と 期待はずれの人生に嫌気がさして 他人の幸福を呪っている君と どっちがいいかな?どっちも嫌だな だけど積み上げた後悔は消えはしないから

近づく死期に沿って生き抜く僕はハイウェイ  そばにいてほしいよ 消毒の匂いで頭がちょっと変だ  でもそばにいてほしいよ わがままかもしれないけど 眠れぬ街は叫びあって笑ってる 舞い降りた天使たちの声が合図だ

不安の渦 輝く街の明かりで 夜は隠す あなたの命 夜は隠す 全部隠す 捨て猫の声が響いている 始末のできないこの思いをひとりでも アクセルを踏み続ける 景色が霞む目の端 終わりが近づいても 鳴き声は響いている それすらも隠される 夜が包み込む

一寸も先が見えなくて暗闇が君を襲う 僕はそこに留まって君の手を引いていく もう帰ろう

真面目な僕たちは何かから逃げるように カレンダーと睨めっこ あぁ退屈だ 考えないように でも頭はそればっかで いますぐ始めなくちゃ でも何をする? 時間が迫り来る中で

テレビのニュースとかで誰かの家族が泣いていて その涙の理由は『後悔』だ 考えないように でもいずれ訪れるから 今すぐ始めなくちゃ さぁ何をしたい? この足が一歩踏み出すなら

どこかに旅に出よう 僕を知らない町で つまりは退屈とお別れしたいんだ 言い訳なんていらないよ つまりは人生を輝かせたいんだ 僕らと旅に出よう どこへ行こう?

ひとり帰る 坂の道  先生はいつも正しい人だと思ってた 赤く切れた口の中は 錆びた鉄みたい  どうすれば僕はいい子なの?