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一生モノの「学ぶ力」を身につけるー国見流結果を導く会計学習メソッド

国見健介著 中央経済社 2023/2/5 全138頁 6章構成
https://amzn.to/4289yx5

■書籍章末掲載 おススメ関連動画
第1章 「勉強のやり方」を考える
https://youtu.be/yiIu_7G_Wtw
第2章 「学習戦略」を考える
https://youtu.be/nqzHTKZpaqg
第3章 「理解」と向き合う
https://youtu.be/Qu9Gwtm8KKA
第4章 「暗記」と向き合う
https://youtu.be/SqoooZKeUKs
第5章 「学習計画」を考える
https://youtu.be/uz2HPUwfujI
第6章 「モチベーション」と向き合う
https://youtu.be/gA0DC67cRjE

■書評
一般的なたとえ話で分かりづらいところもあった。会計士試験なので具体的な話に当てはめてもよかったのではと思う点もあった。簿記、貸借対照表、損益計算書、原価計算等の関わりの考え方などの説明もありすべてが分かりづらいわけではなく、読み終えた後に思い返せば理解できることもある。

人それぞれ資格学習で課題となる点は異なるが、前半は資格学習における趣旨目的の考え方と目標の考え方(受験の本質)について触れている。

元々がYouTubeでの動画内容に修正加筆を加えた内容となっており動画を見るだけでも参考になる人はいる。ただ音として言葉を聴くよりも文字として情報を読むことで認識しやすい点と合格するという意気込みを忘れないために見えるところ置いておく「神棚」効果を期待して購入している。よって私の目的は他の方に比べて異質なのかもしれない。

ある程度学習して自身で気づいた点等の答え合わせや意外と利用していないものを積極的に使うための注意喚起としての役割は果たしている。

最近、モチベーションの低下により著しく学習ペースが落ちたため、個人的にすべてが振り返りや学習計画の見直しの参考になったと感じている。その中でも個人的によかったと思う点を箇条書きで残す。

第1章 「勉強のやり方」を考える
結果を出す力を意識して取り組む。

第2章 「学習戦略」を考える
習得できるまでの8つのステップ(習得までの理解と実践の階層)。

第3章 「理解」と向き合う
個人的に読みづらいと感じた章であるが、理解するとは構造化と言語化という点。分かりやすく説明できることが理解という点においてもクレアールが推奨している「スピーチ法」に通じると考える。

第4章 「暗記」と向き合う
税理士試験受験者においては最も合否を分ける配点範囲ではないだろうか。まずは理解を優先した方が効率がよいという考えはこれまでの学習で感じていた計算演習を固めてから条文の理解がしやすいという傾向の要因を説明してくれている気がした。

第5章 「学習計画」を考える
これは予備校のスケジュールに頼っていたがもう少し深く考えてもよいという気づきがあった。体系(全体)から個別理論の理解度を管理するという点において理解をより解像度の高い状態でコントロールするよいヒントとなった。

第6章 「モチベーション」と向き合う
常に苦心している点である。今までは内的メリットと外的メリットのうち、外的メリットが多かった。もう少し自分がなりたい自分を描くべきだったと反省している。

これまでも学習法の書籍はたくさん読んできた中である程度方法というのは確立されていると考えている。長年受験で成功体験を重ねてきた人には必要のない書籍であるが、学習歴が短い、迷走しやすい、自信がないという公認会計士受験生及びCPA生は購入してもよいと思う。
価格は税抜1,900円なので高くはない。

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