パチ屋での日々

事務員募集!未経験者歓迎!………

入社して3日で辞めたくなった。
人生最速。
競合店に数取りに行くのが私の最大のミッションだったらしい。

そもそもパチンコもスロットもやらない。
パチンコ台もスロット台も、なんの機種か見分けがつかない。

先輩に付いて行って、お店で迷子になる。
どっから入ってきて、どこにいるかわからない。
お客様の数は横から眺めて数えるのだけど、人が重なってて良くわからない。

入社初日から3日続けて残業(笑)
あ、未経験ダメなやつじゃん…と思った。
先輩方が口を揃えて「慣れるしかないよ」と言ってくださるも、許さないお局様登場。
4日目にマネージャーに「辞めます。」と告げると、入ったばかりだから出来なくて当たり前だし、数取り行ってもらう事が本当に助かってる!と引き止められる。

今現在もまだ一ヶ月過ぎてない。
ペースは合わせて貰えず(店長、マネージャーは「あなたのペースでいいよ」といってくれてるけど)、新人の入社手続きをやるように言われる。
無理に決まってる、2回だけ先輩の側で見てメモしたりしてただけ。

案の定休日にも関わらず、不備があって連絡が来て謝罪。

ミスは私が悪い。
それは認める。

毎日「向いてないな」って思う。

お局様には、シャツにアイロンかけてこい、数取りが早くなったからスケジュールはこうしろ、(イマイチ雑だから)いいわ。明日別の人に頼むから、ポジティブ思考をしろ、などなど言われる毎日。

…たから4日目に辞めるって言ったじゃん…
私には無理なんだってば。

私に言わせれば初心者なら誰だって無理だ。
環境や雰囲気なね慣れるだけでも時間が欲しい。

仕事なら3ヶ月は欲しい。
正直すごく尊敬するパチ屋だった。
福祉事業もやっていてワクワクしていた。

たった一人の従業員、お局様の登場でこの企業がただのパチ屋、所詮パチ屋だと考えが変わった。
コロナ禍でも5分で店内の空気が入れ代わり、クラスターが出なかったパチ屋。
応援していた。

さよならパチ屋。
さよなら傷だらけの日々。




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