5Cルムラの話(パイオニア/エクスプローラー)
先週8/30、MagicOnline(以下、MO)であるパイオニアチャレンジにて
自作デッキである、5CLumraで優勝することができた(※決勝はお互い家事したいということでスプリット)
海外のプレイヤーがこのデッキ楽しい!とSNSに投稿するのをちらほら見かけて思いのほか反響があったり、その後のチャレンジでも上位にちらほらいるのを見かけるので、せっかくだしこのデッキのことをつらつら語ろうかなと思います。半分くらいは日記感覚です。
デッキの歴史
・5cオムナス(エクスプローラー)6月ごろ
スタンで活躍したTemurAnalyst(ニッサ+分析者+SNCフェッチを組み合わせたランプ系デッキ)から着想したデッキ。
24年6月度のウィークエンド予選フォーマットのエクスプローラー用デッキとして作成。(調整期間は短く1人でやってたので今見ると所々荒さを感じる😂)
スタンと違い、下環境のメリットとしては、
《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation(ZNR)》と《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZNR)》が使えるところ。
フェッチを沢山入れる都合、それらをどうメリットにつなげるかが命題と思う。
当時のこだわりポイントとしてはヤギ角の採用。
色マナの補助とライフゲインの多さは5CNIVで実証済みで、
オムナスと合わさると除去の少なさゆえにアグロから受けたダメージを帳消しにできるくらいにゲインできる。コブラニッサや、元々採用していた寓話と比較すると相手の除去と交換することなくマナが伸ばせる。
初期はSNCフェッチばかり入れていたが、《寓話の小道/Fabled Passage》も5色フェッチかつ時間差上陸など小テクも多く、4枚採用。
また、このデッキの惜しポイントは”(半)無限コンボ”があるところ。
洞窟探検が場にある状態で分析者をカーフェルの港で戻すと、マナはかかるが無限出し入れ。
そこにニッサらとがあると、戻したカーフェルをまたすぐ起動できる。
最後にオムナスがあると無限4点ダメージ。
カードが足りてなくても分析者やカーフェルのミルで揃うこともあり、
探検があるならどんどん狙え。
ちなみに必要なマナ数は多いが洞窟探検+カーフェルはケンリスでも代用できる。
土地が5色になるため、60枚に収めるのは難しいため、CIPも多いことから《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(IKO)》採用。マナは中盤以降余りぎみなので相棒は相性がいい。
爆発力はある一方で、序盤は相手に不干渉なため、アマリアコンボにメインボードはなすすべなく、正直3ターン目にコンボそろわないでくれと祈るしかない。
サイド後は軽い除去と《揺れ招き/Quakebringer(KHM)》を沢山積んで、祈り。体感勝率4割くらいには改善してんじゃないか
肝心の予選は初日2-3.アマリア3回のうち2回とグルール果敢にまけ。
どれも際どいゲームだったので悔しいが厳しめのマッチが続いて不運といえる。
パイオニアの場合(OTJ期)
ショーケースチャレンジなどもあるのでパイオニアに移行。10月のRCの権利は持ってるのでエリア予選は無視。
まだ伸び代を感じたので継続して調整することに。(吸血鬼とかアマリアに飽きたのもあるけど。相棒のロータスは環境のレベルについていけてないので一旦押し入れに)
プールが増えて、候補にあがるのはまずはこの辺かな
あとは、エクスプローラーにはいないロータスコンボ用にカードをとるかどうか(減衰球、轟音砕き)
BtLを使う場合、《Mystic Sanctuary(ELD)》とかを絡めた無限コンボもあるが、採用するカードの素引きの弱さやマナベースの負担が気になるので採用しない方向で検討。
一応シルバーバレット戦略のため《Escape to the Wilds(ELD)》を減らして、BtL複数枚使ってみてわかったこと。。。
土地5枚から5ターン目に5色出ません!
そりゃあねって感じだが、じゃあ4マナ(4色)のカードで…となるとそんなにサーチしたいものがない。《星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostor(KHM)》はゲーム感にあってない気もするし、無理に使わなくてもいいかと思う。あと自身でミルをするのでサーチしたいものが墓地にある状況も珍しくない。
この当たりがBtLを使わない理由。
ウィークエンド予選から約1週間後
6月度ショーケースチャレンジ(MO)
結果は散々
序盤の不安定さと除去の薄さが原因の、冷静に考えてみれば再現性の高い結果…。
不完全燃焼だったので細部を変えながら、しばらく回してみての所感。
①パイオニアは早ければ3ターン目に大きくゲームが動くので、序盤悠長にマナ加速してるだけでは厳しい
②案外アグロはライフゲインで耐える
③フィニッシャーはなんでもいい
④分析者を起動してるだけでは大した延命にならない。
⑤序盤が不安定。土地周りのトラブルも多い。トラブらなければ、並大抵のミッドレンジ以降のデッキには圧倒する。
土地周りの課題や、ヨーリオンデッキの不安定さなど課題の多いが、回った時の爽快さはなかなかのものなので以降もこそこそ調整。
このデッキを気に入ってくれた、エリア予選に出る予定の友人には状況シェアはしていて、幸いなことに予選突破できた。
ブル~ムバロウ発売
ブルームバロウ発売。
パイオニア環境的には、
・Heartfire Heroを使った投げ飛ばしアグロ
・Ygraと猫の無限コンボを採用したゴルガリフード
・世話人の才能を起点とした白+αミッドレンジ
など見かけるものの、オフシーズンなのもあってかあまり研究は進まず、
パイオニアトップ御三家(ヴァンパイア、アマリア、フェニ)の牙城は揺るがない(後にヴァンパイアのシェアがどんどん上がっていく)
なにか使えるものはないかなとリストを眺める。
エレメンタル沢山。
KP的に気になるのはベーザ、オオヤマネコ、ルムラ
ルムラを追加のアナリストとして、ベーザは色指定はやや厳しいものの対アグロ性能は高いのでサイドに。
色々試して感じたこと
・ルムラが単純に強い
SNCフェッチとの組み合わせで、ETBで数点ゲイン+マナ加速+到達警戒環境最大サイズPTと6マナも納得のスペック。最初は1枚だけお試し~くらいの気持ちでしたが、徐々に主役になっていきました。
ソリンの補助ありのリッパーですらキャッチできるサイズはなかなか頼もしく、不利な盤面を塞き止める力あります。ニッサでサーチできるが特に大きい。
オムナス無限上陸コンボも必要マナが減るなどもポイント。
・分析者が弱い
ルムラの有用性に確認を持った一方で、分析者はどんどん数を減らした。
役割がルムラと似ており、両方沢山いれるとフラッドする。
ルムラはボディもすさまじいが、分析者は同じマナを払ってETB分しか仕事をしない。スタンでは序盤にブロッカーという役割も持っていたが、パイオニアでは1マナ除去が豊富だったり、サイズも大きく、その役割は持てない。
また、このデッキは2,3t連続で土地をアンタップで置くことは難しく、
2t目にこれを出すと次のターンは3マナのカードがプレイできないことが多い。そのうえ4t目に能力起動できないとゲームテンポ的に起動するタイミングが取れない。素引きすればするほど不利になっていく、残念なカード。
・インスタント除去の有用性
アマリアコンボが健在だったため、インスタントで介入できないとチャンスが生まれず。
白赤黒の除去をいろいろ試したが、感触がよかったのは《失せろ/Get Lost(LCI)》と《致命的な一押し/Fatal Push(AER)》。次点で《勝利の炎/Fires of Victory(DMU)》。
《失せろ/Get Lost(LCI)》《勝利の炎/Fires of Victory(DMU)》はこのデッキの癌でもある《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》に触れるのが大きい。プッシュも色に目をつぶれば、カバーできる範囲が大きく、紛争がたやすいこのデッキでは意外にも悪くなかった。1マナというのはそれだけで価値がある。
禁止改定
8/26 禁止改定
《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》
《アマリア・べナヴィデス・アギーレ/Amalia Benavides Aguirre(LCI)》
禁止。
前者はラクドス吸血鬼には構造的には相性悪くないものの囲いソリンリッパーの流れは抗いづらく勝率が安定しなかった。後者はもうこのデッキを人に推せない一番の理由だったのでかなり大きな変化。
ほぼ専用サイドだった毒を選べと揺れ招きを抜くことができて、だいぶスロットにゆとりができた。
デッキ紹介
パイチャレ勝った時のリスト。
デッキコンセプトは大きく変わらず。
構造的にはボードコントロール要素もあるランプデッキである。
デッキの主役はルムラであり、無事プレイできれば大体勝つ。
無限コンボはメイン戦略ではなく、たまにやるくらい。
大体はルムラが大きすぎてやらなくても圧死していることがおおい。
細かい変更点としては、
・除去がインスタントである必要性が下がったこと
・サクリファイス流行で置物除去の価値が上がった
ため、《ポータブル・ホール/Portable Hole(AFR)》を採用。
ソーサリーアクションではあるもののやはり1マナは取り回しもよく、
ヨーリオンとの相性もいいため、とても活躍した。
公開時現在の流行ではラクドス雄姿なるものが流行っているので、再びインスタントの価値が上がってきているため、継続するかはわからないが、追放除去の価値もある。
また、2マナ域のカードに《精神迷わせの秘本/Mazemind Tome》を採用。
たぶん一番周囲から突っ込みを受けたと思う。
このデッキは土地もスペルもある程度都合よく引かなければならないため、
占術の価値はとても高い。また、コブラやニッサの余ったマナの注ぎ先としても良く、見た目以上に活躍した。無駄省きやラクドスミッドのハンデス戦略の対抗手段としてもよい。
とまとまりのない文章ですがつらつら書いてみました。
こそこそ一人で探りながら調整するのが楽しくてあんまりリストを世間にさらさないようにしてました(強いからでなく、単に他の人の解答をみずに突き詰めてみたかっただけ)。
が、うっかり勝ってリストが公開され、少し注目を浴びたので記事にしてみました。長いこと調整してた都合、知見も多く纏まりのない文章になってしまった。。。
ノウハウをすべてさらけ出したいわけではないので、主要カードの解説やTipsなどは有料範囲に書いてみます。もし興味がある方や、ちょっと労ってやるかという気持ちで投げ銭してくれる方は宜しくお願い致します。
もし質問とかあれば追記するかもしれません(私事ですが、最近子供が生まれちょっとバタバタしてるので余裕があれば。。。)
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画像はMTGアリーナ及びMagicOnlineより引用しています。
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