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100年後も残る会社

企業の平均寿命は、一般的に30年と言われています。
ですから、100年以上も続けていける企業は、ほとんどありません。
ただ、日本は長寿企業大国と言われているほど、
創業100年超えの企業が世界に比べて圧倒的に多い国だそうです。

なぜ、日本に長寿企業が多いのか、という理由はさておき
経営者であれば、会社が長く続いてほしい
という願いは、どこかにあるはずです。
*もちろん、経営者の中には
 自分が生きている間だけ儲かっていればいい
 という考えの人もいることを知っていますが・・・

現在はフラワーデザイン事務所の社長をやっているわたしですが
24歳くらいからずっと、
「いい会社」の研究をずっとしてきました。

「長寿企業=いい会社」という図式が正しいのか?
という議論もあるかと思いますが
悪い会社が100年以上も続くとは思いません。
もし、途中から悪い会社になったとしたら
経営破綻するのは明らかですからね。

かなり脱線しますが
「一流と二流と三流の違い」は
どこにあるか、知っていますか?

むかし、後藤新平という方がいらっしゃいました。
その方の有名な言葉を紹介します。

財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上なり。
されど、財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。

故・野村克也さんも座右の銘としていたどうですね。
ところが、ほとんどの人が
この言葉の意味をはき違えています。
前段は、理想論、後段が現実論なのです。
「話は最後まで聞け」ってやつですね。

理想論、みんな好きですよね。
もちろん、ボクもです。
ですが、理想ばかり語って、現実を見ないと
経営は破綻します。

要するに、100年後も残る会社にするためには
一番先にやらなければいけないのは
「儲かる仕組みづくり」
これに尽きます。

儲からない会社は、事業を残すことはできません。
事業が継続できないと、人を育てることもできません。
至極当たり前のことです。
一方で、長寿企業になるためには
「儲けだけを考える」をしていてはいけないよ。
後藤新平さんが言いたかったのは
こういうことではないでしょうか。

金次郎(二宮尊徳)さんは
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
という言葉を残しています。
道徳と経済は、相反するように思えますが
このバランスを保つことが
長寿企業になる最大の秘訣ではないでしょうか。

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