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北野幸伯氏の説く国際情勢と日本の針路

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ロシアの外交官養成機関である「モスクワ国際関係大学」を、日本人として初めて卒業(政治学修士)した北野氏は透徹した国際情勢分析と深い国家観をもって、日本の行くべき道を具体的に説いて…
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#アメリカ

JOG(1196) 地政学で対中戦略を考える ~ 北野幸伯『日本の地政学』を読む

 地政学的に見れば、21世紀初頭の日中関係は20世紀初頭の英独関係にそっくり。台頭するドイツを英国はいかに抑えたのか? 過去号閲覧: https://note.com/jog_jp/n/ndeec0de23251 無料メール受信:https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=172776 ■1.20世紀の英独関係は、21世紀の日中関係  北野幸伯氏の最新刊『日本の地政学』がとにかく面白い。今回は、その中でも特に地政学を応用して、21世紀に

JOG(1133) 日本人が理解すべき同盟戦略 ~ 北野幸伯『米中覇権戦争の行方』を読む

「孤立すれば負ける」「負ける側につくと負ける」という単純明快な原理から、日本の行くべき進路を考えれば。 過去号閲覧: https://note.com/jog_jp/n/ndeec0de23251 無料メール受信:https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=172776 ■1.「孤立すれば負ける」「負ける側につくと負ける」  国際アナリスト北野幸伯氏の最新刊『米中覇権戦争の行方』が面白い。国際政治における同盟戦略の重要性を明解に説く氏の

JOG(884) 国際社会は嘘ばかり ~ 北野幸伯『クレムリン・メソッド』を読む

アメリカ、中国、ロシア等々、それぞれが自国の戦略に沿ったプロパガンダで国際社会を騙している。 過去号閲覧: https://note.com/jog_jp/n/ndeec0de23251 無料メール受信: https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=172776 ■1.中国の「平和的台頭」という嘘  2010年に起きた尖閣諸島における中国漁船体当たり事件は、日本中を震撼させたが、その2年前に「尖閣諸島から日中対立が起こる」ことを予測した

JOG(382) 覇権をめぐる列強の野望

 北野幸伯『ボロボロになった覇権国家(アメリカ)』を読む。 過去号閲覧: https://note.com/jog_jp/n/ndeec0de23251 無料メール受信:https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=172776 ■1.ロシア・プーチン政権ブレーンの上機嫌■  2003年3月18日、北野幸伯(よしのり)氏は、ロシア・プーチン政権の政策を立案する専門家グループの代表Z氏と会談した。それはちょうど、アメリカがフセイン大統領に対