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とべラボ式ウクレレ&ギターアンサンブルメソードについて

【とべラボ式ウクレレ&ギターアンサンブルメソードについて】

ウクレレとギターのアンサンブル(合奏)の講座を新規スタートするにあたって、とべラボとしての取組の特徴や考え方を書いておきます。

私の音楽生涯学習レッスンで重視している楽器編成のひとつに「ウクレレとギターの合奏」があります。この組み合わせでのサウンドはとてもやわらかで温かく、且つ、かろやかな響きがします。大きな音は出ませんので野外や賑やかな場所での演奏にはあまり向きません。そのかわり、静かな室内においてはとても楽しめます。

ウクレレ、ギターともに「ひとりでも楽しめる楽器」です。しかし、アマチュアが「ひとりで演奏する」のはハードルが高いことも事実です。合奏で行う場合は、メロディと伴奏などを分業出来るので、比較的技術的なハードルは下がります。まさに「みんなで弾けば怖くない」という状態です。

ただし、他の人とリズムをあわせなければならないので、そういった課題の練習としてはとても大事であり、出来れば楽器を習う方には全員アンサンブルの体験をしていただきたい、とも思います。合奏経験が無いとなかなか正しいリズム感が身につかない、というのもまた事実です。

とべラボ式のウクレレレッスンでは通常2種類の楽譜を使用します。ひとつは、上段が五線譜、下段がタブ譜の二段構成のもの。もうひとつは上段下段ともに五線譜のものです。前者の楽譜は、上段が主旋律、下段がソロ演奏用の楽譜となっていて、レッスンは①メロディのみを弾く②コード伴奏③ソロ演奏と、段階を踏みます。後者の楽譜は、上段が主旋律、下段がハモリパート又はオブリガード(飾りフレーズ)パートとなります。

上記2つの楽譜のパートをいろいろに組み合わせてウクレレのみの合奏も出来るようにしています。又、私のレッスンでは、その楽譜でそのままオカリナ、ウクレレ、ギター、大正琴などを使ったフルハーモニーの大合奏もすぐ出来るようにしています。通常のオーケストラや吹奏楽では、合奏用のパート譜をひとりやふたりで奏でても演奏にはならないのが普通ですが、とべラボ式ではそれがすぐ可能になる、というのが大きな特徴です。

ギターの楽譜は通常2パートもしくは3パートの構成をとります。2パートの場合は上段が主旋律、下段がアルペジオ伴奏になります。3パート楽譜の場合はそこにハモリパートあるいはオブリガードパートの中段が入ります。ギターのアルペジオ伴奏パートはベース音を出す役割も兼ねますので、機械的なパターンではなく、メロディと対応した有機的な動きの楽譜にしています。

選曲は主に、日本の唱歌、世界の民謡(トラディショナル)、クラシック楽曲、などから編曲して行います。この構成での市販されている楽譜は皆無ですので、全て自ら編曲して楽譜を制作しています。ニイボリメソードのギター合奏ではバロック音楽もよく行われますが、中級以上の方が揃ったらそういった楽曲もやってみたいと思います。

ここまで読んでみて「なにか難しそう」と感じたかもしれませんが、そうではありません。このスタイルは「一部の才能ある人だけが楽しめる音楽ではなく、普通の人が初級の段階から音楽を楽しめるように工夫してきて、行き着いたもの」なのです。どなたでもすぐ参加出来るものです。

通常の楽器のレッスンでは、才能ある一部の人しか活躍出来ないのが普通ですが、とべラボ式のアンサンブルではどなたでも演奏活動に加わることが出来ます。それは単に、流行の音楽を少し触るだけの消費的な楽しみではなく、心の糧になる創造的な楽しみに出来るということでもあります。

これから「とべラボ式ウクレレ&ギターアンサンブル」の愛好者を増やしていきたいと思います。皆さんもぜひお仲間に加わっていただければと思います。

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