何かを待ち続ける日々

自分には心の底下からホームと呼べる場所がない。

遠い昔に失ったからだ。

そんな中、自分にとって安息の場所とはどういうものなのかを、日々頭のどこかで考えている。妄想もしている。

Youtubeで南国生活している人たちのvlogを観たり、snsに流れてくる素敵な景色を見ながら自分がそこで暮らす事ができたらどういう気持ちになるだろうかと想像してみたり。

いつかこの呪いから解き放たれて、清々しい余生を過ごせる時はくるのだろうか。運良くその時が来たとしても、その頃には自分に残されている時間はとても短いのではないだろうかと半ば諦めてしまっている自分もいる。

自分が今の年になっている頃には、長年の呪縛から逃れ、スッキリと人生を生きているような気が少しはしていたが。実際この年になってみると、あまり何も変わっていないような気はする。

作品を作り続け、ただひたすら突っ走ってきたが、メンタルの不調が己自身の足を引っ張りがちな日々。人生にまつわる問題からの現実逃避としての手段であった音楽や映像制作に体と心のエネルギーがついてこないとなると、いよいよどうしようもない。

休むべき時はしっかりと休む。しかしそんな状況もおかまいなしに襲ってくる世の中の動きと、終わらせなければいけない事が山積み。

いつかきっと、自分が望むような場所で、望むような人生の流れの中、清々しい気持ちで己の日々を邪魔者に妨害される事なく、素敵な景色を目の前においしい自家製ジンジャーエールでも飲む事ができる余命を過ごす事ができたのなら、上等である。


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