スルーする技術の話。

学生時代のアルバイト時代から、

現在のサラリーマン生活に至るまで、

組織の中には必ずと言っていいほど、

「問題児」がいる。

経験則から言って一番多いのは、

「人の話を聞かないタイプ」

上司がどれだけ口酸っぱく注意をしようが、

何回も同じことを教えられようが、

直す気もなければ覚える気もない。

このタイプは話を聞かないというよりは、聞けないタイプの人も多い。

常に注意力が散漫で、物事の一歩二歩先を想像できない。

だから同じ過ちを何度も繰り返すし、注意されたところで理解ができない。

次に多いのは、

「嘘をつくタイプ」

ただし、嘘をつき通せると思っているのは本人だけで、

周りの人はその嘘に気付いている場合が非常に多い。

組織を停滞させまいとする周りの大人の冷静な対処によって、

本人にとってはあたかも「嘘をつき通せている」と勘違いをさせることもしばしばある。

このタイプの特徴として、とにかく責任転嫁をしたがる。

「自分は悪くない」

「悪いのは周りのせいだ」

そんな子供じみた思考を本気で持っている。

嘘に嘘を塗り重ねるので、

言ってることもコロコロ変わる。

自分勝手にルールを作り変えたり無視したりするのも大体このタイプ。


このように挙げればキリがないのだが、

先にも言った通り、

組織の中には必ずと言っていいほど

「問題児」がいる。

そして、そんな「問題児」達を数多く見てきて気付いたことがある。

こいつらは他人のエネルギーを吸って生きている。


どういうことか。

普通の人間なら持ち合わせているであろう、

他人への思いやりや、

良くも悪くも忖度できる力や、

先を読む力に欠けているが故に、

圧倒的に「人を疲れさせる能力」に長けている。

そして、

そのほとんどに自覚がない。

だから注意をしようが説教しようが治らない。

もはや病気と呼んでいい。


そんな「問題児」達と数多く出会い疲れ果てた私が、

自分の身を守るべく、

ようやく身に付けた技術がある。

「スルーする技術」である。

とにかく言いたいことは単純明快で、

問題児やめんどくさい人に出会ったときは、

上手くスルーすることだ。


一切相手にしないわけではなく、

かと言って必要以上に肩入れしたり話を聞いてやる必要もない。

こういう「問題児」達の話は大体、

「へー」「ふーん」「そうなんだ」で切り抜けられる場合がほとんどなので、

こちらから話を盛り上げたり、話題を振ってやる必要もない。

こちらの持っているエネルギーを奴らに吸われるのは癪だ。


中には「スルーしたいとは思ってるけど、スルーできない」という人もいるだろう。

しかし私が言いたいのは「徹底的に無視をしろ」ということではない。

重要なのは、

たとえ話し相手にはなっても、

話し終わって1秒後に内容を忘れるくらいで丁度いい。

話をして無駄なエネルギーを吸われるくらいなら、

忘れる方にエネルギーを使おうということだ。


馬鹿を相手にすると疲れる。

疲れることにエネルギーを使っている自分に気付くと更に疲れる。

それならせめて、疲れないようにする努力にエネルギーを使おうではないか。

ウザい奴はスルーすればいい。

嫌いな虫でも見るような目で見てやればいい。

めんどくさいことや理不尽なことを言われた時は、

「さてはこいつ人間に生まれ変わるの初めてだな?」くらいに考えよう。

このスルーする技術を身に付けることが出来れば、

大抵のことはちっぽけに思えてくる。

嫌いな人や苦手な人に狂わされていた自分のリズムを取り戻すことが出来る。


今一度言う。

「問題児」に自分のエネルギーを吸わせるな。

こういう奴らは何を言ったところで変わらない。

変えようなんて思うな。

スルーだ、スルーするんだ。













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