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サッカーのトレーニングの構築

1.理想の設定と現実の理解

1)理想の設定
 サッカーは11人のプレーヤーで構成されている.相手チームと合わせて,22人となる.タッチライン105m,ゴールライン68mのフィールドのなかで,22人が1つのボールを相手のゴールに入れ込むスポーツである.仲間の11人,皆どのようにボールをゴールに入れ込むかの絵がほぼ一致していることが重要である.その絵をもとに,深みを増していけるか,多彩にするか,はプレーヤーたちの力量によるものである.その絵を設定するのは,監督(Coach)の役目である.今では,”ゲームモデル“といったり,少し前までは,チーム戦術といっていたりした.チームとしての約束事であったり,共通理解しておくべきことであったりする.それを明確にしておくことが重要である.それらをフィールドに立った11人で表現できるようにするのが,Coachの役目である.
 映像は,2023シーズンのチームモデルを示したものである.

2)現実の理解
 対象となるプレーヤーの能力を見極める.サッカーをしているか,ボール回しをしているのか.サッカーを理解しているかを確認する.
 1人のプレーヤーとして,ボールを保持したら,第1の優先順位として,どうすべきかを理解している.そして,次に何をすべきかを理解しておく.また1人1人のプレーヤーの特長を把握し,実際にどのようなプレーを表現することができるのかを見極める.Coachingする対象年代にもよるが,18歳以上のプレーヤーであれば,人と比べて,秀でているところを理解し,プレーできることが望まれる.
 プレーの表現能力によって,どのように理想に近づける方法が異なってくる.そもそも,Coachの理想に,プレーヤーが合っているかを見極める.合っていなければ,担当をしないという選択肢もありであろう.日本の多くは,プレーヤーの現実を理解し,Coachの理想を変更して,チームとしての理想を構築していくであろう.

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