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記憶力を良くするための習慣

最近、度忘れをしたことはありますか?

顔は浮かぶんだけど、名前が思い出せない。言葉が出てこない。最近勉強したことを思い出せない。筆者は日常茶飯事です^^;

こういった、「頭の中には浮かんでいることが単語として出て来ない」という現象は、記憶力の低下の一種で、記憶を想起する力の低下です。

今日は、所謂「度忘れ」について、原因や対策を読み深めていこうと思います。参考にしたのは、Harvard Health Publishingの記事です。

ハーバード医学部関連マクリーン病院の心理学者のチョウ先生はこう言います。

度忘れは、私たち全員が経験することなので、よっぽど頻繁に起こったり生活に支障が出ない限りは、心配する必要はありません。

優しい先生でほっとしました!

記憶力低下の原因

では、なぜこういった記憶力低下が起こるのでしょうか?

脳が年齢を重ねるにつれて、情報を思い出す力は低下していきます。

私たちの身体のさまざまな機能が衰えていくのと同じように、脳にも年齢による変化が起きて、脳機能が低下していきます。40歳を過ぎると、脳の体積と重量は10年ごとに5%ずつ低下していき、70歳を過ぎると脳の萎縮のスピードが加速します。脳細胞と脳細胞の間を行き交ってメッセージを伝達する「神経伝達物質」と言う物質があるのですが、年齢とともに減っていきます。神経伝達物質は、数も減るし、一つ当たりの機能も低下していきます。

私たちの老化現象の一環として、脳も老化して記憶力が低下していくようですね。恐ろしい話です^^;

それ以外にも、男性らしい特徴を作っている男性ホルモンや、セロトニンといったホルモン量の減少も記憶力に影響を与えることがわかっています。

男性ホルモンも記憶力に関係するんですね。私の祖父は数字を覚えるのが得意で、物の値段を1円単位できっちり覚えてました。そんなこともホルモンと関係あったんでしょうか。今度、筆者の連れ合いと言った言わないで喧嘩になった時は、男性ホルモンのせいにして、物忘れを責任転嫁できるかもしれません笑。

セロトニンは、幸せホルモンと呼ばれていますよね。確かに日々幸せな時の方が頭の中がスッキリして記憶力が良いような気もします。

では先生の説明に戻りましょう。

しかし、単純に記憶の練習を日々怠るだけでも記憶力は低下していきます!

奥さんや旦那さんに「あれ」「これ」「それ」と代名詞で話していませんか?

いつも周りにいる人に話すときは、正確に言葉を思い出さなくても伝わりますよね。つまり、情報をその都度思い出さなくてもやり過ごせてしまうので、結果的に記憶力を怠けさせてしまうのです

図星です。筆者はめちゃくしゃ思い当たります。単語を思い出「せ」なくなるのは、こういった小さな単語を思い出「さ」ない日々の積み重ねが一つの要因かもしれませんね。

では、記憶力を改善させるにはどうすればいいのでしょうか?

記憶力を低下させるような原因:
例えば、ストレス・抑うつ状態・不健康な食事・睡眠不足・運動不足・長期間一人っきりでいる
といった要因を解消することで、全体的な脳機能・ホルモン機能が向上し、結果的に記憶力向上に繋がります。

記憶力という漠然とした脳の機能も、身体の機能の一部なので、身体の調子が良くなることで記憶力向上にもつながるようですね!

記憶力を良くする、あるいは記憶力低下に抗うためには、日々コツコツと記憶力を鍛える、そして心身健康に保つことが大事というお話でした。


次に、実際に言葉や情報を思い出せない状況で、チョウ先生がお勧めしているコツを見ていきましょう。

記憶のコツ

脳にヒントを与えると、情報を取り出しやすくなります。実際の方法をご紹介します。

別のことに関連づける

何か新しいことを記憶した時、その場で、既に知っている何か別のものに関連づけましょう。強く関連付ければ付けるほど、脳は思い出しやすくなります。例えば、新しく人と知り合ったとき、その人の名前を、その人の個人的な情報(例えば、見た目、仕事、生い立ち、趣味、家族)と結びつけましょう。

名前を覚えるときは、イニシャルと関連付けると記憶しやすくなります。例えば、Larry Andersonさんと知り合った時、イニシャルのL.A.をロサンゼルスと関連付けます。ロサンゼルスについては既に知っていますから、Larry Andersonさんを思い出しやすくなります。

私たちなら、名前の漢字やあだ名と関連付けれるかもしれませんね。

関連付けは、複雑な情報の記憶にも役立ちます。例えば、241035という番号を記憶する場合、分割してそれぞれに関連付けをしていきます。24は昔あった海外ドラマのタイトル、10はもしかすると自宅の番地かもしれません。そして35歳の時に下の子供を出産した、という調子です。

心のシャッターを切る

次は、新しい情報を記憶するときに、視覚情報を記憶の定着に使う方法です。まず、何の情報を記憶したいのか集中します。次に、その情報に関連した視覚イメージを自分で作ります。最後に、その視覚イメージを記憶したい情報と結びつけます。

よく分からないので具体例を見てみましょう。

例えば、ショッピングモールの駐車場で、3Bという場所に車を駐車したとしましょう。まず、駐車場の「3B」と表示された看板に意識を集中します。次に、頭の中で3Bに関連した視覚イメージを作ります。例えば、3年B組金八先生なんかはどうでしょう。「金八先生」を思い浮かべて「金八先生があなたの車のそばに立っている場面」を想像して、パチリと心のシャッターを切ります。

後で、駐車した場所を思い出すときに、きっと金八先生が車のそばに立っている場面を思い出して、3Bを思い出せるでしょう。

これだけ、一つの情報に手間をかけていたら、確かに覚えられる気がしますね笑。

追加の派生情報を頭の中で発生させると記憶しやすくなるお話でした。

会話中にやり過ごすコツ

ビジネスの現場で、言葉が出て来ないと困りますよね。少なくとも、上司やクライアントには、度忘れしていることは悟られたくないものです。

会話中に言葉が出て来ないときにやり過ごすにはどうすればいいでしょう?

会話中に、言葉や記憶を思い出そうとしているときは、間を空けることによって、「記憶の想起」に必要なシグナルを脳に送るための時間を稼ぐことができます。間を空けることによって、脳はその間、その情報を取り出すことに集中できるという利点もあります。

これは、「この間、新幹線のグリーン車で、、、菅田将暉さん見たよ!」って言うパターンですね。ビジネスの現場では、自信たっぷりに間を空けている風に話せばいいのかもしれません。

もう一つの会話中のコツは全く逆の方向性です。つまり、言葉が出て来ないことは気にせずに話し続けるのです。話し続けることで、脳に思い出すための時間の猶予を与えることができます。話している間に、頭の中で情報を思い出すことができるでしょう。また、その情報や言葉に関連した内容についていろいろ表現することで、思い出すのを助けることができます。

「あの俳優さんの名前何だったっけ。学園もののドラマに出てて、auのCMに出てて、少し前に結婚して、、、菅田将暉さん!」っていうパターンですね。無意識にやってますよね笑。

思い出したい単語が会話中に出て来なくても、よく似た別の単語を使えばいいのです。たとえば、「superb」という単語が引っかかって出て来ない場合、無理に取り出そうとせずに、「terrific」「amazing」「wonderful」と言ったようなすぐに思いつく範囲で同じような言葉を使えばいいのです。

まとめ

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最後までお読みいただきありがとうございました。内容を楽しんでいただけたら、スキしていただけると励みになります。また、フォローしていただけると嬉しいです。では良い1日を!



免責事項
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もし間違いに気づかれた方がおられましたらご一報いただけますと幸いです^^

参考文献·引用元など
Harvard Health Publishing

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