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【社会不適GO】やっと『ボイス 110緊急指令室』見たけど、これしんどすぎね?【並感】

 『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~』オタとしては見なきゃいけないと思っていたというか、主演が真木よう子さん唐沢寿明さんで『原島浩美がモノ申す!』×『ハラスメントゲーム』とかもうこれ完全にテレ東ドラマBiz視聴者層を釣りにきてるな....とか勝手に思ってたわけですが、まあそんなことはともかく。※なお、今期はドラマbiz見れてない(◞‸◟)

 やっとHuluで『ボイス 110緊急指令室』を一気見しました。というか基本サスペンス系(人命かかってる系)は一気見したい派なので(心臓に悪いのが苦手な顔)、1~8話を見て参りました。ここまできたら最終話まで待つべきかなと思いつつ、なんだかんだ我慢できなかった。
 がっつりネタバレするときはさすがに予告しますが、まっさらな状態で見たい人は全体的に読まんほうがいいかもわからんです。なんか、ほぼネタバレしてる気がする。

・原島さんの尊さはまじで永遠

 未だに録画を消せないでいる『原島浩美がモノ申す!』。かといって何度も見返しているわけでもないんですが。でも尊いものは尊いよね。

 ってのと、『ボイス 110緊急指令室』見たときの最初の率直な感想は、真木よう子さんの、正しいこと言ってるのにクソな連中(主に男性陣)に嵌められる(嵌められそうになる)感なんなん?という『原島浩美がモノ申す!』オタ並感。そんなわけで、そこはかとなく『原島浩美がモノ申す!』オタ感出しながらの感想になるかと思われます。あとけっこう勝手なことばっか言ってます。すんません。

・中の人の話が無限にできる件

 ドラマの前半はまじで↑これに尽きる。『原島浩美がモノ申す!』の真木よう子さんもそうだし、『ハラスメントゲーム』の唐沢寿明さんもそうだし。本稿【ネタバレ版】で言及する人もそうだし。
 あとじつは、増田貴久さんを認識するのにだいぶ時間がかかりました。最初ずっと気付かなくて(なんか知らん役者さんかと思ってた)、ドラマ開始15分くらいにあれこれテゴマスの人じゃね?→(その約5分後)テゴマスの人だ!という極めて雑な認識を持った的な。で、そこから10秒くらい考えて、テゴマスは手越祐也さんと増田貴久さんのユニットだからこれは増田さんだ、ということがわかりました。遅ぇ。
 なお、伊勢谷友介さんが登場したときの最初の感想は、伊勢谷さんってこんなに仕上がってたん!?でした。凄ぇ。筋肉が凄ぇよ。

・(俺的)『トレース』の悲劇が再び

 調べたところ原作になったドラマがあるみたいなのでいろいろ制約があるんだろうとは思いつつ、前半はまじで感情的になって職務放棄する奴が無理すぎて吐きそうだった\(^o^)/『トレース〜 科捜研の男〜』のアレ並みにつらかった。
 人間たるもの感情的になることもあるとは思う一方、感情的になったところで事態が好転するわけないときに感情的になる意味がわからないというか。とか書こうと思ったけど、『トレース』の情緒がやばい人の話をしたときにもまったく同じようなことを言ってて笑った。
 いちおうこれ関連で言うと、感情的になって話を聞かない奴もわりとしんどいっすよね。最後まで聞いて検証しなきゃ正当性や妥当性なんか判断できなくね?っていう。精査しないことには価値判断なんざできないじゃん、みたいな。まあこういう性格(?)だから人間関係だるくなるんだろうけど\(^o^)/笑
 あとあれだ。感情的になってムキになるわりには証拠を持ってこいとか言い出すのもキツい。「常識」的に考えて、ということなんだろうけど、案外この世は「常識」通りできてないというか、「常識」的には処理できないことが起こっているからこそ話し合う必要性がでてきていると考えると、「常識」的に考えてどうとか「普通」はどうとかいう理由で否定できると思う意味がよくわからない。
 でもこれらを考慮してドラマをつくると大衆ウケはしなさそうというか、映画みたいに練りに練って完成してから公開するシステムでもないし大変だろうとは思うので、なんかもうお好きになさってください、とは思ってます。全体的に。

・世界観が現実すぎて逆にえぐい

 全体的に女性キャラクターは気が強かったり芯が通っていて好きなんですが、男性キャラクターがなぁ。えぐい。いやまあ「社会化」された「男性」なんてこんなもん、って意味では特に批判はないんですが。
 自分に落ち度があるのに保身しか考えてない奴、たいして能力はないのに出世したい奴、権威を振り翳す奴、仕事ばかりで家庭を犠牲にする奴、忖度しまくる連中。我が国の国会周辺のゴタゴタとか見てると世の中そんなもんってのはよくわかるし、それはそうなんだけどと思いつつ、フィクションだからこそもうちょいよさげな世の中が見てみたかったとは思いました。原作ある時点で無理ゲーなんですけどね。
 そして原作でどうなってるかは知らんけど、関西パワハラ芸人みたいなノリのキャラクターがいて、それもけっこう長いことしんどかったっす。個人的には。

・本筋とは無関係なネタバレ感想

 某お方がショパン好きすぎるのは本当に笑った。いやショパンは偉大だけどさ。ショパンの曲は文句なしに素晴らしいけれども。世界観が謎すぎたというか、あんなニッチな人がこんなメジャーな曲聴きまくります?っつーか、冷静にショパンのエチュードは短いから1曲を繰り返し聴いてたら気が狂いそう(※「革命のエチュード」はだいたい2分半)、みたいな。まあもう狂ってるのか。あの人は。
 それからまったくの別件で、カジノを含む再開発事業(?)の「Bayside Legacy」はすまんが笑った。

1 遺産。先人の遺物。
2 時代遅れのもの。「レガシーシステム」
[補説]本来、過去に築かれた、精神的・物理的遺産の意であるが、近年、「首相としてのレガシーを作る」のように、後世に業績として評価されることを期待した、計画中の事業の意でも用いられるようになった。

 あれが事業計画の名称なのか、施設名なのかでだいぶ評価は変わるけど、どっちみネーミングセンスが「高輪ゲートウェイ」すぎる。

・なんだかんだ好きだよ、『ボイス』

 と、ここまでけっこうdisってる感あるけど、ドラマとしては嫌いじゃないです。録画して毎週見る気力はないけど、Huluで一気見するならぜんぜんアリ。『原島浩美がモノ申す!』オタだから中の人ネタで無限に楽しめるってのもあるかもしれんけど、ちょいちょい意味わからんとは思いつつ、なんだかんだ見てしまう感はある。
 あと、後半になってだいぶこう冷静になってきたというか、話が進んできたのでストレスなく見れてます。今となっては。

〜ここらへんからゴリゴリのネタバレ含みます〜

・中の人の話が無限にできる件【ネタバレ版】

 個人的に一番衝撃だったのが、新田役の森永悠希さん。『原島浩美がモノ申す!』での吉田剣(よしだ・ぶれいど)役を知ってる身からすればこれが一番やばい。

台東支店の営業課では一番の年下。成績は最下位。性格はおとなしく、ドジで真面目。

 あんなに↑いい子だったのに...みたいなご近所さん並感なショックがすごかった笑。むろん、まったく異なるタウプの役を演じることによって演技の幅が広いことは示せると思うので、最終的にはうれしいような気持ちにもなったんですが、いやー、あれはおったまげたね。あんなに心優しい子だったのに、ミソジニー拗らせレ◯プ野郎になるなんて....しかもぐう有能....(『原島浩美がモノ申す!』の設定を引きずってる顔)。

 そう考えると、真木よう子さんはクソみたいなおじさんたちに嵌められつつも正義を貫くキャラクターなので、『原島浩美がモノ申す!』と根底は同じような気がするし、衝撃みたいなものは少なかったかもしれん。
 唐沢寿明さんは『ハラスメントゲーム』で見せていたちゃっかり感がだいぶなくなって、いろいろすごいことになってたけど(語彙力)、感情的すぎる姿を見てるのがキツすぎてこちとら情報を受け流すので精一杯だったので、『ハラスメントゲーム』での面影は一切感じませんでした。

・兄弟の主観と主観のぶつかり合いがえぐかった

 8話で某弟こと雫(伊勢谷友介さん)が某兄こと渉(手塚とおるさん)から病院での治療を勧められてたのは不謹慎だけど笑ってしまった。「雫、お前は、病院で今すぐ治療を受けt(鉄球で殴られて強制終了)」って。そりゃそうだ。真っ当だよ。おそらく全視聴者が思ったであろうことを言ってくれてありがとう感が半端なかった。あと案外キャラクターとしては好きなんすよね。兄のほうが。この兄弟でってことではなく、すべてのキャラクターのなかで。感情論で暴走するタイプじゃないから安心して見ていられるってだけかもしれんけど。
 弟については、サイコパス的な欲求を持つことや用意周到なところはわからんではないものの、よくあんなリスクの塊みたいなのを抱えてられるな >>会長(伊武雅刀さん)という印象。サイコパスだからこそ社会的に成功したんだろうとは思いつつ、コントロールしきれないならもうダメだと思うというか、うーん。善悪を感じる感じないとかそんなことはどうでもいいんですが、それを表出させてしまうこと、欲求をコントロールできないところはなんだかなぁ。と思いつつ、これでもし上手くコントロールできていてすべての事件が表面化しないままだったらドラマとして成り立たないのもわかるので、まあしょうがない。
 で、これは「Bayside Legacy」の張本人だけど、会長、謝罪会見下手すぎるだろ笑。土壌汚染とかけっこうなことしてんのに、なんで「Bayside Legacy」会見のときと同じところで着物姿でソファーに座りつつ謝ってんだ、って話で。現実界だったら絶対に炎上するやつ。「Bayside Legacy」とか名付けるような意識高い人雇えるんだから、コンプライアンス研修っていうか、危機管理的なあれも学んだほうがいいと思うんすよね....。ま、ドラマだからしょうがないか(^o^)/

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 本郷グループ関連で言うと、会長に忖度しまくる記者どもがやばいというか、質問より賞賛が先に出るとか存在意義なさすぎて笑う。質問して掘り下げたり批判的な視点がないなら公式HPとかの情報でええやん、っていう。ただあれ。現実界で言うなら、芸能人のプライベートとかほじくり返す必要はまったくないと思っていて、政治だったり社会問題だったり(※本郷グループについては、カジノはガチで賛否両論ある案件だと思う)そういうところをほじほじしてくれよな、と。芸能にしたって恋愛じゃなくて労働環境とかさ。じゃなきゃ記者の意味がないっていうか、まとめサイトと変わらない存在になるというか。いやわかんない。そう思うのは俺だけかもしれんけども。

・心臓に悪いのは苦手

 8話でひかり(真木よう子)さんのご自宅に雫が来たときに、だからロックをかけろとあれだけ(以下略)と思ったんですが、ドアは必ず内側からロックをかけないと気が済まないタイプなので、本当にあれは心臓に悪かった(ぜんぜん関係ないけど、『原島浩美がモノ申す!』の原島さんハウスめっちゃよかったよね。今思い出しても、あの家のよさみは深い)

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 ロックというか、ドアガードって言うの?ホテルとかでもぜっっっったいにかけるし、家に帰って、またすぐ出かけるしと思って鍵をかけないときでもドアガードだけはかけるくらいにかけなきゃ気が済まない。
 家族と一緒に暮らせないレベルで神経質なので、他人が自分の領域に入ってくることが本当に無理っていうか、ドアガードをかけるようになったのも、一人暮らししてから何度か親の襲来があって、精神衛生上あり得んくらいにえぐったからだったりする。いちおう、大学生活を経て若干克服した部分はあって、宅飲みくらいは開催できるようになってますが(もちろん誰でも大丈夫なわけではない)それでもそういうのは数ヶ月に1回が関の山だし、基本的には自分だけの領域が必要。
 以前、ホラーが無理みたいな話をしたことがあるけど、心臓に悪いもの全般苦手なんで、あんまこう脅かさないでほしいというか、急に命に関わるようなことはしないでいただきたいというか、いざ参る!みたいなのが個人的には有難い。

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・余談

 そんなわけで、ドラマの主題自体にえぐみを感じつつ、8話まで見てしまったので、諦めて続きも見る予定です。でも終盤えぐそうだから最終話までいってからHuluで見ようかな的な。国内ドラマ、たまーに一気見すると面白いので侮れない。毎週見る気力はないんだけれども。
 ところで、ゴリゴリの余談。7話で会長が忖度おじさん(雑ですまん。小市慢太郎さん演じる田所賢一署長ね)に言った、「おい、カラスは何色だ。白だよな?」ってのは、マイノリティの現状を適切に表す良い表現だと思ってるんですが、これはわりとほとんどの人に伝わらなさそうとも思うので、泣いた。いや、『ボイス』での意図とは別にね。自分が今持ってる枠組みでしか物事を理解しようとしない人間ってのは、カラスは白いレベルのことを押し付けてると思うというか、自らの認識の枠組みを更新することでしか理解しえないのにそうしないので、カラスが白くなっちゃうというか。そういう比喩表現として、カラスは白いってのを使えるんじゃないのかな、と考えています。ってのを、ドラマ見て思い出した笑
 もうこれほぼドラマ見てドラマと無関係なこと思い出したりするだけのあれだったけど、まあそういうこともあるよねっていう適当で切り抜けたいと思います。っつーか、俺の場合いつ何を語っても話が飛びすぎてこんな感じにしかなってない気がする。笑
 夜通し(合間にちょいちょい海外ドラマを見ながら)書いてたからもう朝だよってことで、おはようございます。よい1日を。

【追記】

 言及し忘れたけど、謎に豪華な声優陣を起用しての企画があって笑った。豪華すぎるだろこれ。

(画像:いらすとや)


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