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ハノン31番。「目より響きで感じる」「楽しむ心が基本」(ハノン12調に挑戦中・素人ピアノ)

ハノンを12調で弾く練習に、引き続き挑戦中。

ハノンは、言うまでもなく、有効な練習だ。
しかし、義務感では、私は絶対やらない。
楽しいからやる。
それは、いつでも最初に確認する。
義務感や苦痛感でやるくらいなら、その日はやらないくらいだ。
プロや専門家ならまだしも、私は素人だ。
楽しむ気持ちだけは、見失わないようにしている。


なぜか31番を弾きたくなる。理由は「キレイだから」。

今朝、ハノン2番全調ができた。
このまま、3番、4番・・・と続けてもいいが、ふと31番に行きたくなった。
31番は長3度のズレがあるので、独特のきれいな響きがある。
ついつい弾きたくなってしまうのだ。
さて、今回はこれを全調で弾けるか、挑戦してみた。


響きに集中すると、ミスタッチにも敏感に気付ける。

むむむ、やはり難しい。
でも、以前よりは若干、スムーズに弾けるようになった。
理由は、おそらく、「響き」で音を確認する習慣がついてきたからだと思う。
慣れないうちは、どうしても鍵盤を見ながら、目で確認してしまうものだ。
ただし、これはすごく疲れる。

響きに注目できるようになるコツを、自分なりにまとめてみる。
まずその前提として、つまずきの原因を列記しておこう。

  • 基本形を覚えてない。

  • 調を覚えてない。

  • 離れた鍵盤や段差のある鍵盤の打鍵に慣れていない。

そして、これらの克服方法も含めて、自分なりにまとめてみた。


①楽譜通りの基本形の「響き」を、しっかり感じ取る。

まず大前提は、楽譜通りの基本形つまりハ長調の響きをマスターすることだ。
すると、他の調でミスタッチが出た瞬間も、すぐに「響き」の違いに気付ける。
あるいは、すぐにハ長調の原型に戻して、響きを比較することができる。
基本形をしっかり覚えないと、視覚中心に打鍵を追わなくてはならなくなる。
もちろんそれが悪いわけではない。
しかしとにかく疲れる。ストレスが増す。

②39番、または鍵盤図や絵で、各調を覚え直す。

それでも、ミスタッチが多い場合は?
もしかしたら、その調の押さえ方を、しっかり覚えてないのかもしれない。
スケールの基本形が、十分に理解できてないと、疲労が倍増する。
遠回りなようだが、全調の配置を全部しっかり覚えたほうが、ストレスが減る。

ちなみにスケールの練習は、ハノン39番が定番だ。
しかし、読譜の苦手な人もいるかもしれない(私もそうだ。)
そんな人は・・・
鍵盤の図や絵を用意し、調ごとに押さえる鍵盤をまとめてしまうのがオススメだ。
D♭、G♭(=F♯)、Bの3つは、黒鍵が多くて、一見、ややこしい。
しかし、実は、異なる鍵盤はたったの1、2鍵だ。
あとは、ルート音つまり「ド」のスタート位置の違いだけ。
これは、図とか絵で視覚的に比較すると、とてもわかりやすい。

ちょっと手間がかかるが、ひとつ作ってしまうと、視覚的に覚えられるので楽だ。

③離れた鍵盤や段差のある鍵盤は、ゆっくり弾く。

これは前回の投稿と同じ原則だ。ゆっくり反復練習。

④1回の練習で完璧を目指さない。

長期間、飽きずに練習を継続するには、1回の練習で完璧を目指さないことだ。
賛否両論あるかもしれないが。
手のひらの筋肉は、外見以上に複雑だ。部位も機能も実に多岐に分かれている。
それらがたった1回の練習で、自由に駆使できるわけがない。
やはり筋肉や腱を育てるのは、長期にわたり継続的に育てていくことだ。
できないことを無理にやろうとすると、ケガにつながる。
「疲れたら、飽きたら、休む」あるいは「別の曲に行く」のが妥当だ。

⑤ノルマにしない。義務感でやらない。

「弾きたい」気持ちが湧くのを待つことだ。

専門家やプロを目指す方にとっては「それ違う」と言われるかもしれないが。
私のようなにわかアマチュアが楽しく続けていくなら、ノルマにしないほうが、かえっていいと思う。
いろんな曲を経験してるうちに、「あぁやっぱりアルペジオ覚えたいな」とか「あぁ、トリルの指がもっと動けばなぁ」と、「こうなりたい」という目標がいくつも出てくると思う。それが湧いてきた段階で練習したほうが、集中力もモティベーションも、継続できると思う。


ピアノの練習は、理詰めで考えるようには、実際には進まないことも多い。
自分が気づかない感覚や、ある程度までステップアップしないと気づけない感覚もある。
とにかく、あわてないことだと思う。
のんびり、息を長く、続けていくのが何よりだ。

2024.9.1

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