見出し画像

やっとハノン1番が12の調で弾けるようになった(素人ピアノ)

ハノンを12の調で練習する。
積年の憧れであり、いつか叶えたい目標だった。

今までなかなかできなかったけど、この夏、いろんな曲を練習しているうちに、「ああやっぱり、指の練習をきちっとしないとなぁ」と、自分から練習したい気持ちが、ちょっと出てきた。
今日は休日。
時間があるので、ハノン1番だけでも12調やり切ってみようかな。
そう決めて、じっくり取り組んだ。

そして今日、やっと1番だけ、初めて、12の調で弾き通せるようになった。
何分くらいかかっただろうか。
苦手なタッチを反復しながらだから、数十分はかかったかもしれない。
専門的に長年弾いてる方にとっては基本中の基本なのかもしれないが。
私のような素人にとっては、これだけでも、「壁を超えた」っていう達成感と、自信を得られた。なんだかとても嬉しい。


私の練習方法はいつもながら自己流。
それでいて、自分なりに、注意しているポイントもある。

①指感覚が曖昧な2音は、片手でそこだけ反復練習

ハ長調でいうならば「ドミファソラソファミ」となるが。
左の4、5の指が弱いので、「ドミドミドミドミドミファソラソファミ」という感じで、動きにくい指を反復練習させる。
この時、無理に力を入れない。
「感覚を通わせる」ようにしている。
おかしなもので、左手の45の指は、調によって黒鍵が入ってくると、まるで力が入らないようなフニャフニャした感覚になるところもある。
また、鍵盤の打点が1回1回ずれてしまうこともある。
2鍵の間に黒鍵がぶつかって、うまくタッチできない場合もある。

この他にも、「シソファミレミファソ」だったら
レミレミレミレミ」(左指5454545・・・)→
→「レミファミレミファミレミファミ」(左54345434・・・・)
→「レミファソファミレミファソファミ・・・」
(左543234543234・・・・)
と、2本指→3本→4本→5本と、使う指をだんだん増やしていく方法もある。

とにかく耳をよく澄まそう。そう心がけている。

音の粒があいまいになる箇所を敏感に見つけ、ゆっくり丁寧に反復練習する。

②届かない2鍵は、無理に伸ばさず、ジャンプさせる

届かない指を、無理に伸ばしたって、きっといいことはない。
それはスポーツの経験から、なんとなく直感的にわかる。
どうせ届かないのはしょうがない。
だから、いきなり直そうとしない。
指を2鍵の間で、やさしくジャンプさせてもいい。そう決めている。
ただし、
ちゃんと指が「タマゴをふわっと包む形」に曲がっていることをキープする。
その上で、距離感を掴む。
無理にとどかせようと、指をピンピンに伸ばした状態でタッチしない。

③長時間続けるためには、1回1回のタッチを、粒のはっきりした音にする。

「粒がはっきりしている」ことと、「強くタッチする」ことは、
似ているようだが違う。

ただ力まかせの、強いだけのタッチだと、長時間続かない。指を痛める。
粒をはっきりさせるには、②でも述べた「タマゴをふわっと包む形」の指の形を確認することだ。
そして、慣れてきたら、鍵盤からあえて目を離す。
これは鍵盤の位置を覚えるというよりも、指先の感覚に集中するためだ。
そして、ゆっくり動かす。
「あんよがじょうず、イッチニーイッチニー」
「やっとこ、やっとこ、くりだしたー」ってくらい。
70〜80BPMくらいでも、いいくらいだ。

トリルのように素早く動かしたりはしない。そういう練習ではないから。
それ以前の、もっと基本的な練習だからね。

④片手だけの練習を大事にする。めんどくさがらない。左も、右も。

ハノンは基本、両手がユニゾンで動く。
しかし、両手で弾くクセに頼りっきりになると、左手だけで弾こうとした場合、意外なくらい、手が動かない。
慣れてきたら、左手だけの練習を、意識して取り入れていきたい。
「どうせ両方弾くんだから、左右同時にやったほうが効率がいいのでは?」と考えがちだが、感覚が全然違う。やってみるとわかる。
めんどくさいように感じるかもしれないが、断然、効果的だ。

もちろん、右手の練習も大事だ。

特にピアノソロの場合、歌詞に忠実に音を取り、打鍵する力を伸ばす。
そして、3度や4度の和音が複合する場合、弱くなる音を補強する。


まとめ

ハノンは、できないうちは、やるのも聞くのもつまらない。
しかし、できるようになってくると、意外と楽しくなってくる。
筋トレのような、反復練習に没頭する楽しさに似ている。
かといって、筋トレそのものとは違う。手が痛くなるまでやるのは危険だ。

とにかく手指の故障だけは、常に油断せず、留意しなくてはならない。

神経質なくらいでも、むしろいいと思う。


2024.8.31

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?