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【コーチング】行動促進 Part2

認定コーチを取得したので、それまでの学びなどをまとめていこうと思います。

ここで扱う内容は、コーチ・エィ アカデミアさんのクラスとしては「行動を促進させるスキル」というモジュール名のクラスになります。

【コーチング】行動促進 Part1の続きになります。

要望する

提案することと合わせて要望することも、行動促進させる代表的なスキルです。
目的を達成するために周囲に協力を要請していくことが要望になります。

コーチングにおいて、要望は目標達成をするための原動力になります。
特に、コーチや上司からの要望は、相手を成長させる可能性を持っています。

人間は無意識のうちに自分のできる範囲を決めています。
例えば、「このプレゼンの作成には1週間かかる」と思っている人に「明日までにお願いします」と要望する。
これによって、今まで考えつかなかった方法をとってみるかもしれませんし、周囲に援助を求めてみるかもしれません。

このように相手の可能性を広げるために、無意識に作っている境界や限界を越えていくためにも、コーチや上司はリスクをもって要望していくことが求められています。

要望と指示・命令

「提案する」でも同じことを書きましたが、要望は指示・命令と何が違うのでしょうか?

これも提案と同じで、採用するかどうかの判断は相手に委ねられており、断る選択肢があることです。

要望は「こうしなさい」という命令ではなく、「こうしてほしい」というフィードバックそのものです。よって、「私はあなたにこうしてほしい」というIメッセージで伝えることになります。

要望することはとても勇気のいることです。
なぜならそこにはコーチや上司と、相手の間にある信頼関係や理解度、価値観が色濃く映し出されることになるからです。

要望は、受け入れてもらえないかもしれない、相手からは別の要望がでるかもしれないというリスクを抱えながら行うことになります。
よって、相手に届くような、理解を得られるような伝え方が必要になります。

要望の伝え方

効果的な伝え方のテクニックです。
(前回の「提案する」と類似する部分があります)

  1. ストレートに短く伝える

  2. 相手に対する期待感を込める

  3. アクノリッジメントとセットで伝える

  4. 必要なら何度も繰り返す

1.ストレートに短く伝える
断られたくないために長い前置きや回りくどい表現をすると、相手は混乱したり、不快に感じたりします。
「要するにどうしてほしいのですか?」と聞き返されてしまうかもしれません。
人ははっきりと何を望まれているか分かった方が判断しやすいものです。

2.相手に対する期待感を込める
命令口調や相手に媚びるような言い方では相手のモチベーションにはならないでしょう。要望はそもそも相手への期待感があるから行うものです。
「あなたは将来、この部署のリーダーになる存在だから、自分の仕事だけではなくメンバーのことも考えてみて欲しい」など、期待のイメージを伝えましょう。

3.アクノリッジメントとセットで伝える
相手に行動の改善や修正を要望するときには、アクノリッジメント(承認)と合わせて要望すると効果的です。「あなたは○○はよくできてますね。あとは△△ができると、よりよくなりますね」など、できていることを認め、さらに要望を加えて相手のやる気を刺激します。

4.必要なら何度も繰り返す
コーチングにおいて「継続」は成功の源です。一度の要望で相手の行動が変わるということは多くありません。コーチや上司が望んでいることの強さを理解してもらうためにも、繰り返しメッセージとして送り続ける必要があります。

先にも述べましたが、要望にはリスクが伴います。
相手に選択権があるため、相手が断ったり、拒絶したりすることは当たり前であり、それでも要望することによって、相手の考えるきっかけから新しいアイディアや気づきにはなる…と思っておくのが良いでしょう。


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