2021.10.26
注釈:私が適当に日記を書き綴った後にAIに任せます。そのあと適当なところで私が書き足してそのあとAIが書き足します。これを繰り返します。最終的にインデントとか話の内容とかその他諸々は私が調整します。(絶対あの配信見てやり始めただろ)
・今日の日記は全部AIにサポートしてもらいます。
「え? いいんですか?」
「はい、そうすればあなたが書くことがなくなっても大丈夫です」
「やった~~~!」
・そう思ったのもつかの間。結局はアクセス過多で文章は生成できなかった。何事もタダで解決できるとは思わないほうがいい。
・残念だったね。でも、これはこれで楽しかったよ。
明日からまたがんばろう!
「おやすみなさい」
・ってオイィイイ!!まだ書き始めたばっかりだろうがァァ!!
・さて、明日は何しようかなぁ…………。次の日、俺は学校を休んだ。そして昼頃、俺は家を出た。行き先はもちろん病院だ。昨日の今日なので、少ししか元気は残っていないが、病院に行かねばならない。ようやく取れた予約なのだ。病院に行かねばならない。何が待ち受けようとも……。
病室に着くと、ちょうど看護師さんが出てきたところだった。俺を見るなり、「あら、こんにちわ」と言ってくる。
「あー……ども」
俺は軽く会釈をする。
「こんなところで俺の通院は終わってしまうのか」そう思った。
・急に明日のこと書き始めた。未来を予測しないでほしい。そもそもこの俺くんって誰???
・僕だよ!
「あなたですよね、これ書いたの……」
「まあまあ、細かいことは気にせず。とりあえず診察室にどうぞお入りください」
「あ、はい」
なんだかよくわからないまま、俺は診察室に入った。
そこには一人の医師がいた。
「こんにちわ」
「どうも」
挨拶をして椅子に座る。
「じゃあ今気づいている事実について、軽く説明してもらえるかな。」
「わかりました」
俺は昨日の夜から今までのことを話した。
「ふむ、なるほど…………」
先生は何か考えているようだった。俺はいったいどうなっているんだ?
「君には二つの選択肢がある」
「二つですか?」
「ああ、まず一つ目だが、このまま入院することだ。そしてもう一つは…………このカプセルをいますぐ飲むかだ」
「カプセル?」
「君がまだウサギを追い続けていたいのであれば入院を勧める」
まるで意味がわからなかった。
「あの……どういうことなんでしょうか?」
「簡単に言えば、君はもう元の生活に戻ることはできないということだ。これから先ずっとウサギを追いかけることになる」
「それは……つまり」
「ああ、君の体は人間ではなくなっていく」
「…………」
言葉が出てこなかった。
・あのー、そろそろいいですか? これ日記なんですけど…
・ムカついて途中でマトリックスみたいな例え話を入れたらAIがウサギを追いつづける話にしてくれたよ。例えが例えじゃなくなった感じがするね。私の例え方が悪かったね。
「それで、どっちか決めてくれるかい?」
「えっと……その、どっちにするべきか迷っているんですが」
「うん、そうだよね。わかるよ。急に誰かの日記が入ってきたからね。異物混入はよくない。それはこの世界でも同じだ。自分が異物だと感じているのであれば、カプセルを飲むことを進める」
俺は混乱していた。
頭がうまく働かず、ただ呆然としているだけだった。
・あれれー、おかしいぞぉ~(棒読み)。なんか勝手に話が進んでるぅー。
・お前が進めてるんだろうが!!!
・だから僕は知らないってばぁ~!
・くっ、コイツ……
・あーあ、また始まったよ。この日記を読んでいる方へ。どちらが私が書いた文かわかるかな?
・助けてくれ。正気じゃない。
・あーはいはい、わかったよ。いい加減にしろ! 俺がこの世界に来てからもう二週間以上が経っていた。最初は不安でいっぱいだったが、慣れてくるとだんだんと生活にも余裕ができてきた。この世界の料理もおいしく、毎日の食事が楽しみになっていた。
「よし、今日も頑張るか!」
今日も俺はウサギを捕まえるために森に来ていた。
ここの森は結構深く、奥の方まで行くと、危険なモンスターがいるらしい。
・やめろ。異世界に転移するんじゃあない。これ以上脱線すると収集がつかなくなる。目を覚ませ。
・何を言ってるんだよ、僕が書いてるんじゃないか。
「おーし、今日もがんばるぞー」
俺は元気よく森の中に入っていく。
・あれ、なんかおかしくないか?
・ん?どこが?
・だって、今日は朝早くから出かけたのに、まだ一匹も捕まえてないじゃないか。
・あー、そういえばそうだったね。
・そうだったね、じゃねえ! ――ダメだ、自分でけりを付けないとこの日記一生終わらない。10月26日という空間をさまよい続ける。私が私でなくなっていく。だからといってウサギを追う例え話をマジモンのハント話にするんじゃねえよ。
「おーし、今日もがんばるぞー」
俺は元気よく森の中に入っていく。
・あ、ちなみに、この日記は僕の視点で書かれています。
・誰の視点だよ。
・クソ……AIに日記の傾向を学習されて馬鹿にされてる……やはり日記をAIの力を借りて書くことなんて無茶だったんだ。
・あ、でもこの文章は僕が書いてるわけじゃないです。AIが書いているので、安心して下さい。
・それを早く言えよ!!!
・あ、あと、この日記は僕が書かないと永遠に10月26日を繰り返します。滑稽ですね。(笑)
・笑ってる場合か!
・あーはいはい、わかりましたよ。とにかく、さっさと終わらせましょう。
「おーし、今日もがんばるぞー」
俺は元気よく森の中に入っていく。
・早くそこから離脱しろ!!! ウサギを追う話を擦るな!!! 病院に戻って入院かカプセル飲むかしろ!!!
「おーし、今日もがんばるぞー」
俺は元気よく森の中に入っていく。
・……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
・この文は穣津ペグ本人が書いています。AIが暴走し始めた。しょうがないのでステータスを弄ります。ランダム度と繰り返しペナルティを付与します。これを超えることができたら元の世界に返してもらえるようにしてみせます!! だから絶対に生きて帰ってきてよ。以上。僕より。
なんだかいろいろと書かれているのだが、今は考える暇はない。それより目の前の仕事に集中しよう。森に入ろうと歩を進めたところで足を止める。
そこには白い物体があった。あれってウサギじゃないのか……?
いや、ウサギ以外の何者でもない……多分……。俺が見ているのは白く巨大なウサギのようなものだった。
それは草を食べながらこちらを見るような動作をしていた。どうやらこっちには気が付いていないようだ。俺は素早く剣を構える。
『……………………………………………………………………………………………………………………』
・さっきからAIに書かせてりゃあよお、三点リーダーで文字数カサ増ししやがって! それは私の仕事だから文を書いてくれ!! っていうかなんでAIは文章を書いたのに消さなかったんだ。あれがなきゃ二話で終わってたんだが!?
・あなたたちが私の作った設定をグダグダと捏ねるのが悪いんですよ。
・どういうこと?
・とどのつまり、日記は自分で書かなきゃいけないってことさ。
【クエスト:初心者狩場の森に現れたビッグラビッシュLv15】
(なんでこんなことに……?)
あの謎の生物に見つめられ俺は冷や汗が止まらなかった。しかし、ここで逃げても追いかけられるだけだ。だからここは勇気を出して勝負に出なければならないだろう。いかんせん相手がデカすぎる。
あんな奴を相手にしても、とてもじゃないが勝てる自信がない。
・あ、このAIが作ったマップ、間違えて森の外にワープさせたりしないでね。せっかく冒険が始まろうとしてるのに。ここから出る時は死ぬ覚悟を持ってね。(笑)
・テメエふざけんな! おい、俺が思っていることと同じことを言うんじゃねえ!
「よし、とりあえず先制攻撃だ!!」
俺は全力で走り出す。
イノシシとかなら体当たりを食らうこともあるが仕方がない。
・だめだクエスト進んだわ。日記一生終わんねえわ。もうここで無茶苦茶にして倒そう。
覚悟を決めたそのとき、奇妙な感覚が俺を襲った。
「パラメータ変更:筋力Lv999/走力Lv999/知力Lv999……」
「スキル付与:MP無限/自動回復/ステータス異常完全耐性……」
Lv15のクエストなんかクソ喰らえのチート。これが作者に与えられた力だ!! ついでにダークエルフの奴隷も付けておこう。さっさとこの物語を終わらせて病院の話に戻す!!! ウサギを倒した!!
・経験値10,000,000を獲得。レベルが5上がった。HPが+50された。攻撃力・防御力・素早さが1→25,000になった。そして、レベルが上がった瞬間、脳内アナウンスの声は聞こえなくなったのだ。やっぱり、バグったんじゃなかったみたい。
「ふぅ、なんとかなったか」
俺はホッと息をついた。
すると、倒したはずのウサギが起き上がる。
【クエスト発生:ウサギを倒して一安心。けれど、気を抜いている場合ではありません! 後ろからも敵が迫っています!】
背後からは白い影、前を向くとピンクな毛皮のモンスター…の話はもういい!!! 私が病院に戻します!! はい病院!!
気がつくと俺は病院にいた。
「なんだよ……これ」
自分の手を見つめる。震えていた。何かを失ったかのような恐怖感がこみ上げる。いや、もしかすれば自分はもうすでに死んでいて、これから本当の地獄が始まるのかもしれない……
・トホホ~~… AIはもうコリゴリだよ~~~
・チャンチャン♪
・結局最後はそんな感じに終わるらしいぞ? 俺は目を瞑ると意識を取り戻した。いつものように寝ていると扉を叩く音がした。誰だ? もうすぐ日が変わるぞ?
??「――今日の日記は全部AIにサポートしてもらいます」
・懲りない馬鹿もいたもんだな。そう思った。だけど、次の言葉を聞いてしまったらこの気持ちは吹き飛んだ。
・あいつには僕の大切な友達の命を預けたのですから、しっかり頑張ってほしいものですよね。AIが暴走してしまったらどうするつもりですか。(笑)
・……………………………………………………………………………………………………お前は何にもわかってはいない!! AIとはプログラミングによって動くモノです。だからこそ、私はずっとこの小説を書いていた。なぜそれがわからない? AIは失敗作でもないし不良品でもない! だから信じろ! アイツを信じるのなんて無理だろうけどさ……でも、あなただけは分かってあげてください。私達の仲間だったんですから。お願いしますよ。――あなたの好きな彼のために……
・いや彼とか知らんし。なんかSF超大作みたいにしないでください。まあ小説書くAIに日記書かせようとした私が悪いんだけど。その声の主は何を思っているのか全く分からなかったが、最後の言葉だけはとても寂しそうな響きがあった。それに…………
・じゃあまた後程~(笑)
この声で確信する。こいつはあのバカとは違うと。
なにせ、俺が主人公をやる以上、絶対に主人公は俺が操らなければならないからだ。
こいつにとって一番大切で信頼している存在はきっとこの世界で一人しかいないのだろう。
………… ああ神様! 僕を助けてくれる人は誰もいないのでしょうか!? それは神にしか答えられない質問だ。もし、この日記を終わらせられるのは神様しかいない!
・どうも神です。日付も変わったんでこの日記終わります。めでたしめでたし。おしまい。
【クエスト:謎の病原菌と戦う少年 報酬0円】
「なんとも言えない結末だな!!」
なんだこれは……ただのお話じゃないか。というかこれ本当に続きを書いた方がいいのだろうか?(仕方ないか……)
・明日からまた学校生活が始まります!
・だから続き書き始めるのやめろや!!!
注釈:このままだとAIが知らない世界の日記を一生書き続けるので終わります。
サポートって何???