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屋久島より東京の方が綺麗な星が見えるのかもしれない。

今回は、大学3年生の時に行った屋久島の紀行文をお届けします。

私は、1人で旅に出ることが多く、その際には自分が感じたことや思ったことをメモ帳に書き留めています。

先ほど、研究室の定例ミーティングが終わって、ふとメモ帳を開くと、屋久島に行った時の記憶がそこにずらっと描いてあるのを見つけました。メモ帳の中にこの言葉を止めるのは勿体ないなあと思ったので、今回noteに書き上げて記録したいと思います。

屋久島で泊まった民宿。散らかりすぎ。

1.大学の夏休みに、星空を求め屋久島へ。

満点の星空に辿り着くには、限りなく黒に近い暗闇を目指す必要があります。星が放つ光は非常に弱く、人間が生み出す人工的な光によって、多くの星々は簡単に掻き消されてしまいます。

天体観測をする際に新月の時期を狙うのも、月明かりをなるべく避け、弱くて繊細な小さな光を夜空に浮かび上がらせるためです。

私は天体観測をするのが大好きで、毎月新月の時期になると、体中がそわそわし始め、満点の星空を求めて北海道中の暗闇を彷徨っていました。

そして気づいたときには「究極の星空に囲まれること」「より解像度が高い天の川を見ること」が人生の中で大きなテーマとなり始めました。

北海道支笏湖で撮影した天の川。これよりも綺麗な星が見たい。

2.星空に近づくために九州最高峰の山に登った。

そして今回、大学3年生の夏休みに、少しでもそのテーマに近づくため、旅に出ることを決めました。

その行き先は、世界自然遺産に登録されている屋久島。その中でも、九州地方最高峰の宮之浦岳、そしてそれに次ぐ永田岳の山頂を目指します。

三脚やカメラ、テントに食料…。総重量20kgを超えるカメラバックを背負って、屋久島の縦走ルート25kmをテント泊しながら2泊3日歩き通しました。

パンパンに詰め込んだリュック。重さは20kg。山岳部時代では軽い方。

この旅のために、初めて自分のお金で1人用のテントを買いました。
めちゃめちゃ軽量で、コンパクトで。学生の自分にとって、テント代¥35,000の出費はかなり勇気が必要だったけど、このテントのおかげで、色んな経験ができました。買ってよかった!

せっかく買ったので沢山写真を撮りました。

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