列車音に混じる聞き馴染みのない言葉。 彼らはアルファベットに加え、 「Å」「Ä」「Ö」を含む29文字に発音を与えて 意思疎通をしている。 スウェーデン最北、Abiskoからの帰り道。 僕は結局オーロラを目にすることはなかった。 どうやら地球はまだ僕に楽しみを とっておいてくれるらしい。 僕はまだ彼のことをよく知らない。 時に大らかな空と海が僕たちを包み込み、 時に険しい大地が僕たちを律してくれる。 彼は本当に丸いのか。 色は緑青いのか、茶色いのか。 僕は彼に少しでも近
(前回に続き、僕が旅に出る理由について) 僕が思い描く旅の絵図。 そのきっかけをくれた友人がふたりいる。 あえて本名は明かさないが、彼らについて 話さずには先に進めない。 〜〜〜 ひとりは、僕より歳が4つほど上の旅人M。 彼は旅人界でもカリスマと言っていいほど 数々の経歴を持つ。 自転車日本一周 オーストラリアワーホリ 世界一周 アメリカ三大ロングトレイル踏破 僕は彼をSNSで知ったことがきっかけで 歩き旅や自転車旅に目覚めた。 M氏に会うまでは、憧れるあまり自
これを語らずして、このnoteは始まらない。 上手くまとめられるか、正直わからないが 簡単に説明がつく旅ほど面白くはないだろう。 終着点など見えるはずもないが とりあえずプロローグから始めてみようと思う。 〜〜〜 『ユーラシアを徒歩で横断したい』 この発想に行き着いたのが半年とちょっと前。 これまで、日本という島国で 日本アルプスを繋ぎ歩いて日本海〜太平洋まで 日本列島を横断してみたり 東海道や中山道を自転車で旅してみたり 地図の上に線を引くような旅をしてきた。