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思い巡らして五月

朝日が四角く切り取られ壁に写された
真っ直ぐな線は綺麗に平行で
毎日の暮らしを表ししている
どうという事もない日々に
不満や不足を探し
自分勝手に心を乱して
もう帰らない過去まで変えようと
思い巡らして五月は閉じる

思いもよらない出来事で
沢山の命がなくなり
人々は違う生活を強いられて
これからの新しい暮らし方についてテレビは語る
感情を圧し殺し怒りの先を誤魔化す人々

陰では人の自由を法で縛り
自分達の正義を振りかざす国がある

この国では民の暮らしを分かったふりして
制度一つ変えようとしない政府と官僚
諦めのため息は怒りに変わる


それでも私達はいつもの暮らしを始める
薔薇が盛りで華やかな香りが立つ
空の青さの変化を感じて
さよなら五月
ありがとう五月