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突然に

会話が途切れる
話しはキャッチボール
あの時最初に投げたのは
あなた わたし
記憶は不確かで
それでもずっと続くと
信じていた

ボールは受け取ったのだろうか
捨ててしまったのか
問い掛けたくて
問い掛けられなくて
辺りを見回して手の中を見る

空っぽの掌はにやりと笑う
それでもいい
自暴自棄になった姿は
痩せていた
それでも生きていてくれと
心で叫んだ
雨 雨 雨
突然のさよならは
あまりにも哀しすぎるから