【初級】 「たら・と・ば」条件表現の違い
「たら・と・ば」とは
「たら・と・ば」といえば、使う言葉の意志性や状態性が深く関わる初級の難関である。一般的には「たられば」と言われ、「たらればの話はするな」のように使われるが、日本語教育ではこれに「と」が加わる。
初級では「たら・と・ば」をそれぞれ個別に、別の日に教えるが、3つを学習した後にやらなければならない、逃げられないのがこの3つの違いの説明である。この説明は2つに分けられる。1つ目は用法によって分けて教える説明、2つ目は意志性による分け方である。
それではまず、1つ目の用法による分け方について。
用法による分け方
「たら・と・ば」は以下の用法に分けられる。用法という言葉は難しいので、下の表では用法のことを「いつ使う?」としている。
右の意志・無意志については後で説明する。
左の用法を箇条書きで説明していく。
「たら」:てから【順接】もし【仮定】
「と」「ば」:物の使い方と道の行き方はそのままの意味だが、100%というのは、必ずそうなるという意味の【必然】である。
「たら」:てから【順接】
ごはんを食べたら、歯を磨く。
ごはんを食べてから、歯を磨く。
「たら」:もし【仮定】
もし10億円あったら、家を3つ買います。
「と」「ば」:道の行き方
角を曲がると、銀行がありますよ。
角を曲がれば、銀行がありますよ。
角を曲がったら、銀行がありますよ。
「と」「ば」:物の使い方
このつまみを回すと、音が大きくなります。
このつまみを回せば、音が大きくなります。
このつまみを回したら、音が大きくなります。
「と」「ば」: 100%【必然】
春になると、桜が咲く。
春になれば、桜が咲く。
春になったら、桜が咲く。
意志性による分け方
意志・無意志については無料で公開している『日本語教師のN1et』に詳しい説明があるので、初耳という方はそちらをご覧ください。
完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは
まずは、文には前件と後件があることを教えなければならない。しかし、その2つの言葉も新出という学習者なら以下の画像を見せ、前件=①、後件=②として説明していく。
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