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馬名を聞けばすぐに思い出せるあの時のダービー

・今週は、競馬好きが競馬を雄弁に語るには
最も口実の良い1週間ではないのでしょうか。
日曜は競馬の祭典「日本ダービー」が開催されます。

「ダービー馬のオーナーになることは
一国の宰相になるよりも難しい」
「ダービーはすべてのホースマンの夢」
「ダービーを勝てたらもう騎手を辞めても良い」
ダービーにまつわる格言や名言は
あまりにも高くなり過ぎた
このレースの格式をあらわす。
「ダービー初勝利」が滅多にお目にかかれないのは
ジンクスの域を超えた呪いのようにも思える。
この年に1回の"お祭りごと"を競馬ファンたちは
"じぶんごと"のように捉えて、
5月の第4日曜日を特別な気持ちでのぞみます。
同じく毎年くる自分の誕生日については
何歳の時の誕生日はじぶんはどんな状況で
どこで何をしてたかなんてことは思い出せない
というのに、
競馬ファンは何年のダービーはどの馬が勝って
自分はどこで何をしてて、
どんな心境でレースを観てたか、事細かに話せます。

まだ百貨店のテナント店舗で働いてたとき、
15時半に休憩時間を合わせて、
従業員喫煙所のブラウン管テレビで観てた
マカヒキが勝った2016年のダービー

結婚届を区役所に届けたその足で
渋谷の場外馬券場に向かい、記念だからといって
10万円くらいの馬券を買って
仕事の休憩中にスタバに駆け込み
震えながら観戦していた
レイデオロが勝った2017年のダービー

日雇いの派遣バイトを午前中に入れて
秋葉原で勤務を終えた後、自転車で後楽園の
場外馬券場に行って、その日の労働対価を
2分半で紙クズにしてしまった
ディープブリランテが勝った2012年のダービー

今年も自分史に新たなダービーの記憶が刻まれます。

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