不便なこと
・世の中にはこんなに需要が顕在化しているのに、
供給がまったく追いついていないことで、
受給の悪化地帯になってるとこがたくさんある。
例えば、タクシー。
バスや電車の交通網が行き届いてなくて、
多少高いお金を払ってでもわずかな距離を
タクシーで移動したい人はたくさんいるのに、
東京の大通りでさえ、空車のタクシーを見つけるのは
非常に難しい。
高齢化やインバウンドで、
こうした需要はますます高まっていくのに、
このラストワンマイルを埋めるサービスが
行き届いていない。
例えば、病児保育。
夫婦共働きが当たり前の今の時代。
1番困るのは子供が熱を出して
保育園に預けられない時だ。
発熱のこどもをシッターしてくれるサービスは
たしかにあるのだけど、
どのサービスもいつも満員状態で、
受け入れてもらえることの方が珍しいくらいだ。
例えば、ホテル。
歴史的な円安に見舞われている今の日本。
気晴らしに旅行に行きたいけど、
海外旅行がかなり割高になってしまっている。
では、国内旅行にシフトしようと調べてみるも、
行楽地のホテルや旅館はどこも満室。
空いていたとしても、法外な価格。
本来なら、需要が過多で供給が不足してる市場なら、
次々と事業者が参入をして受給均衡が保たれるもの。
しかし、国の規制によって事業参入が困難な市場、
そもそも利益を生みづらいビジネスモデルのため、
事業者の参入意欲が起こらない市場、
一時的な外部環境の変化によってもたらされてる
需要過多だから投資にリスクをもたらす市場、
または、投資にお金がたくさん掛かるから、
参入に時間がかかる市場、
色んな事情や理由があります。
それにしても、この頃は、
こういう受給の不均衡による不便なことが、
以前よりも増して目立っているような気がする。
それとも、そういう不便はもともとたくさんあって、
その不便を強く感じるライフステージに
自分がいるだけなのか。
こんなんだったら、
コロナ禍にもっと旅行に行ってればよかったと
思うわけですよ。
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