見出し画像

神泉、初台、椎名町という場所がある

・渋谷駅から井の頭線で1駅目にある神泉駅。
ここにに住んでる人は、「お住まいは?」と
聞かれた時に「渋谷です」って答えるのだろうか。
お世辞にも神泉という駅は、
多くの人たちに認知されてるとは言えない。
「お住まいは?」「神泉です」「神泉?」
「渋谷から井の頭線で1駅のところです」
こんなやりとりを省略するために、
最初に「渋谷です」と答えてしまえば、
「おー、渋谷なんですね!」で一蹴できるのだ。
まあ、神泉自体は実際にほとんど渋谷なので、
神泉住まいを渋谷と言っても脚色はないように思う。
じゃあ、初台はどうだろうか。
京王線で新宿駅から1駅目だ。
神泉よりは知名度がありそうだ。
「初台です」「初台ってどこですか?」
「初台は新宿から京王線で1駅のところで」
こんなやりとりを省略するために、
「新宿です」と答える人も多いかもしれないが、
初台ともなると、ある程度の初台ブランドみたいな
ものもありそうなので、「初台です」を
譲らない人も少なくないかもしれないなあ。
わが地元、椎名町はというとね。
椎名町は池袋から西武池袋線で1駅目なんだけど。
これは、まあ、「どこに住んでるか」って聞かれたら
「池袋」って答えることも多いんだけど、
「椎名町って知ってますか?」と答えた時に、
「椎名町なんですか!」と返されて、
「えっ!知ってるんですか!?」というやり取りが
おこる一抹の望みに掛けてみたい気持ちもある。
そこから広がる話もあるだろうし、
ときわ荘、帝銀事件、南天と、
椎名町のキーワードはそれなりにあるから、
知らない人も少なくはないんじゃないかなあ。

と、まあ、聞かれた出身地を答える時は、
みな、色々な想いを込めて、その地名を答えてる。
いちいち「渋谷から一駅で」という説明が
めんどくさかったら「渋谷」と答えるし、
あえて「椎名町」と答えることで、
そこから話を発展させたい間柄の人もいるだろうし。
その時の気分や微妙な駆け引きがあったりするのだ。
そういえば、横浜市に住んでる人は
出身地を聞かれたときには「横浜です」と
答えると聞いたな。これは主に東京で聞かれた時には
そう答えることが多いということなんだろうな。
西東京に住まいの人もまた、「出身地は?」と
聞かれたら「東京です」と答える人もいるしね。
横浜であることも、東京であることも、
それは紛れもない事実である。
ところが、六本木に住んでる人なら、
「東京です」とは答えないでしょう。
まあ、六本木は有名だから「六本木です」と答えても
一連の会話に違和感はないとは思うけど。
これが西麻布とか、三宿だったら、
話は変わってきそうだな。

ふと、昨日、神泉という駅を初めて利用して、
思った、こんなことでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?