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憧れ

・思うに、憧れる力は
歳をとるにつれて衰えていくものだ。

若い頃というのは何にでもなれる気がするし、
まだまだ経験がないから、
"カッコいい"とか"凄い"と思うことの感度が高い。
色んな人に影響を受けて、
自分の中でのロールモデルをたくさん持っていた。

歳をとっていくと、自分の年齢や
置かれてる環境から、自分のことを卑下してしまって
はなから憧れることをやめてしまう。
30も過ぎて、職についていて、
結婚をしてこどもがいてなんていう自分の状況から
新しく出てきた20歳前後のアイドルに対して
憧れの気持ちを抱かないのは、
自分もあの人みたいになれるかもしれないという
射程圏内にその人はもういないからだ。

アイドルでも俳優でも芸人でもスポーツ選手でも
昔は色んな人に憧れて、
本気でその人のようになりたいと思って、
ファッションなり振る舞いを真似ていたのに、
歳を取ってから新しく憧れた人なんていうのは
ほとんどいないことに気付いたりする。

忙しく過ごしてる毎日に、
ふと、昔憧れてたアーティストの今の活躍に触れて、
今も相変わらずにカッコいいなんて思ったりすると、
あぁ、そうだ。自分はこんな憧れがあったんだと
懐かしい気持ちと同時に活力が湧いてくる。

やっぱり、憧れる力というのは原動力なのだ。
衰えてく「憧れ力」に甘んじている場合じゃない。
アンテナを張って、いくつになっても、
感度を磨いておきたいものだ。

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